星の位置 西洋占星術:トロピカル方式とは
私たちが地球から空を見上げると、太陽は一年かけて大きな円を描いて移動しているように見えます。この太陽の通り道を黄道と呼びます。西洋占星術では、この黄道を十二の等しい区間に分けて、それぞれに星座の名前を付けています。これを黄道十二宮といい、春分点を起点に牡羊座、牡牛座、双子座、蟹座、獅子座、乙女座、天秤座、蠍座、射手座、山羊座、水瓶座、魚座の順に並んでいます。この黄道十二宮を理解する上で重要なのが、回帰黄道、別名トロピカルゾディアックと呼ばれる考え方です。回帰黄道は、地球の季節変化を基準にしています。地球は太陽の周りを公転するだけでなく、自転軸が傾いているため、季節が生じます。このため、春分、夏至、秋分、冬至といった季節の節目と太陽の位置関係は常に一定です。回帰黄道では、春分点を常に牡羊座の始まり(0度)と定め、そこから他の星座の位置も決まります。つまり、春分の日には太陽は牡羊座の0度に位置し、夏至には蟹座の0度、秋分には天秤座の0度、冬至には山羊座の0度に位置することになります。このように、回帰黄道は太陽の見かけの通り道と地球の季節を結びつけることで、私たちの生活に密着した占星術の体系を築いています。黄道十二宮の各星座は、それぞれ30度ずつを占めており、太陽は約一ヶ月かけて一つの星座を通過していきます。これは、私たちが一年を通して繰り返す季節の移り変わりを反映しており、占星術が自然のリズムと深く関わっていることを示しています。
