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アスペクト

惑星の相性:アスペクトとレセプション

夜空に輝く星々は、互いに影響し合いながら、壮大な宇宙の物語を紡いでいます。西洋占星術では、この星々の繋がり、特に惑星同士の特別な関係性を「馴染み」と呼び、人の性格や運命を読み解く上で重要な手がかりとしています。この「馴染み」には、主に二つの種類があります。一つは「座相」と呼ばれるもので、惑星同士が特定の角度を成している状態を指します。例えば、二つの惑星が真向かいに位置する180度の角度を成している場合、これは「衝」と呼ばれ、緊張感や対立を表すことが多いとされます。反対に、二つの惑星が同じ位置にある0度の場合は「合」と呼ばれ、強い結びつきや融合を表します。もう一つの「馴染み」は「支配関係」です。西洋占星術では、それぞれの惑星が特定の星座を支配していると考えられています。例えば、火星は牡羊座を、金星は牡牛座と天秤座を支配します。ある惑星が別の惑星が支配する星座に位置する場合、二つの惑星の間には特別な支配関係が生じます。これは、まるで客が家主の家に招かれているような状態で、家主である惑星の影響を強く受けることになります。これらの「馴染み」は、個々の惑星の性質と複雑に絡み合い、人の内面に多様な影響を与えます。例えば、情熱と行動力を司る火星と、知性とコミュニケーションを司る水星が良好な角度で繋がっている場合、その人は機転が利き、自分の考えを効果的に伝える才能に恵まれるでしょう。反対に、火星と水星が緊張感のある角度で繋がっている場合は、言葉が鋭くなりすぎたり、衝動的な発言でトラブルを引き起こしやすい傾向があります。このように、「馴染み」を理解することは、自分自身や他者の内面を深く理解する上で非常に重要です。星々が織りなす複雑な関係性を読み解くことで、私たちは自分自身の可能性を探し、より豊かな人生を築くための知恵を得ることができるのです。
星の位置

惑星の衰退:フォールについて

西洋占星術では、惑星たちがそれぞれ得意な星座、不得意な星座を持っています。まるで人が生まれ育った故郷で力を発揮しやすいように、惑星も特定の星座で本来の輝きを放ちます。逆に、まるでアウェーの地で実力を出し切れないように、居心地の悪い星座ではその力が弱まってしまうのです。この、惑星が最も力を発揮できない状態をフォール(衰弱)と呼びます。それぞれの惑星には、最も力を発揮できる高揚の星座があるように、その反対の極としてフォールの星座も存在します。高揚とフォールは表裏一体の関係にあり、まるでコインの表と裏のように、惑星の性質を深く理解する上で欠かせない概念です。例えば、ある惑星が高揚の星座にいるときは、まるで水を得た魚のように活き活きと活動し、その持ち質が最大限に発揮されます。反対に、フォールの星座にいるときは、その力が弱まり、本来の輝きが覆い隠されてしまいます。しかし、フォールだからといって、必ずしも悪い影響ばかりではありません。内向的な力が強まったり、普段は見せない性質が表に出たりすることもあります。まるで普段は活発な人が、静かな場所でじっくりと自分自身と向き合うようなものです。外側に向かうエネルギーが弱まる分、内側に向かうエネルギーが活性化し、新たな気づきや成長につながる可能性も秘めているのです。このように、フォールは惑星のエネルギーが抑制された状態であり、必ずしもネガティブな意味合いだけではありません。むしろ、惑星の多様な側面を理解する上で重要な要素となります。自分の出生図でどの惑星がフォールしているかを知り、その意味を理解することで、自分自身の隠れた才能や可能性を発見できるかもしれません。
星の位置

西洋占星術におけるフェイス

天球を巡る太陽の通り道である黄道十二宮、これを人々は星座と呼び親しんできました。一つ一つの星座は30度ずつに区切られていますが、さらに細かく、星座を六つに分割した五度ずつの区画をフェイスと呼びます。星座全体を人の顔に見立て、それを六つの部分に分けたことから、この名前が付けられました。フェイスは、西洋占星術の黎明期において使われていた用語です。現代の星占いではほとんど使われることはありませんが、占星術の歴史を紐解く上で欠かせない大切な概念です。それぞれのフェイスには、太陽系の星々が割り当てられています。どの星が割り当てられているかによって、そのフェイスの性質が決まると考えられていました。例えば、おひつじ座の最初の五度は火星が割り当てられています。おひつじ座の持ち前の燃えるような情熱に、火星の行動力と積極性が加わり、より強く、際立った性質となるとされていました。このように、フェイスは星座の性質をよりきめ細かく分析するために使われていました。それぞれのフェイスに割り当てられた星の持つ力を理解することで、より深く物事を理解できると考えられていたのです。それぞれの星座の最初のフェイスには、その星座の支配星が割り当てられます。続くフェイスには、その星座と同じ属性(火、地、風、水)を持つ星座の支配星が順番に割り当てられていきます。例えば、火の星座であるおひつじ座の最初のフェイスは、おひつじ座の支配星である火星が割り当てられます。二番目のフェイスには、同じく火の星座であるしし座の支配星である太陽が、三番目のフェイスには、いて座の支配星である木星が割り当てられます。このように、フェイスの支配星は星座の属性と深く結びついています。フェイスは複雑な計算を必要とするため、現代の占星術では、より簡略化された解釈が主流となっています。しかし、フェイスを学ぶことで、占星術の奥深さを改めて知ることができます。星座の持つ多様な側面を理解し、より豊かな解釈に繋がるでしょう。
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