東半球ハウスの意味

星占いを知りたい
先生、『東洋のハウス』ってどういう意味ですか? 東洋の星座とは違うんですよね?

西洋占星術研究家
いい質問ですね。西洋占星術で『東洋のハウス』とは、ホロスコープ上で東半分にあるハウスのことではなくて、アセンダント(地平線)を基準に時計回りに見て、天頂(MC)に向かう側のハウスのことを指します。具体的には、1、2、3、10、11、12ハウスです。 別の見方をすると、地平線と子午線が作る4つの象限のうち、2番目と4番目の象限にある4、5、6、10、11、12ハウスという定義もあります。

星占いを知りたい
なるほど。つまり、東の方角にあるハウスという意味ではないんですね。アセンダントからMCに向かうハウス…1、2、3ハウスはアセンダントより上で、10、11、12ハウスはMCより下にあるから、確かに時計回りですね。象限で言うと4、5、6、10、11、12ハウス…4、5、6ハウスはICからアセンダントに向かって、10、11、12ハウスはMCからディセンダントに向かうんですね。

西洋占星術研究家
その理解で完璧です。東洋と西洋というよりは、上昇と下降、あるいは地平線と子午線との関係でハウスを捉えている言葉だと考えると分かりやすいでしょう。
oriental housesとは。
西洋占星術で使う『東洋のハウス』という言葉について説明します。ホロスコープ図を東半分に分けると、そこに第一、第二、第三、第十、第十一、第十二ハウスが入ります。これらのハウスを『東洋のハウス』と呼ぶことがあります。また、地平線(アセンダントとディセンダントを結ぶ線)から時計回りに離れ、子午線(エムシーとアイシーを結ぶ線)に近づくハウス群、つまり第二象限と第四象限にあるハウス(第四、第五、第六、第十、第十一、第十二ハウス)も『東洋のハウス』と呼ばれることがあります。
ハウスの基本

生まれた時の空を12の区画に切り分けたものをハウスと呼びます。ハウスは、人生における様々な活動分野や経験の場を象徴しています。例えるなら、惑星という役者が人生という壮大な劇を演じるための舞台のようなものです。それぞれのハウスは、家庭、仕事、人間関係、お金など、特定のテーマを持っています。
惑星は、どのハウスに位置するかによって、そのエネルギーの発揮の仕方が変化します。例えば、情熱と行動力を象徴する火星が、仕事や社会的地位を表す10ハウスにあると、仕事に情熱を燃やし、精力的にキャリアを築いていこうとするでしょう。同じ火星が、人間関係や結婚を表す7ハウスにある場合は、パートナーシップに情熱を注ぎ、積極的な関係を築こうとする傾向を示します。このように、ハウスは惑星のエネルギーがどの分野でどのように発現するかを示す重要な要素なのです。
ハウスには様々な分割方法(ハウスシステム)が存在します。プラシーダス、イコールハウスなど、複数の計算方法があり、占星術師によって使用するシステムは異なります。どのハウスシステムを使うかによって、ハウスの範囲や惑星の配置が変わるため、解釈も微妙に変化することがあります。ただし、どのシステムを用いても、ハウスは人生経験の多様な側面を象徴しており、個人の人生をより深く理解するための手がかりとなります。生まれた時の惑星の配置だけでなく、ハウスの意味を理解することで、自分自身の才能や課題、人生の目的など、より詳細な情報を読み解くことができるようになるでしょう。そのため、ハウスの理解は占星術解釈には欠かせない要素と言えるのです。
| ハウス | 概要 | 惑星の影響 |
|---|---|---|
| 人生における活動分野 | 家庭、仕事、人間関係、お金など、特定のテーマを持つ舞台 | 惑星のエネルギーの発揮の仕方を変化させる |
| ハウスシステム | プラシーダス、イコールハウスなど複数の計算方法が存在 | ハウスシステムによって解釈が微妙に変化 |
| 重要性 | 人生経験の多様な側面を象徴 占星術解釈には欠かせない要素 |
才能や課題、人生の目的など詳細な情報を解読する手がかり |
東半球ハウスとは

生まれた時の東の空を象徴するアセンダント(上昇点)は、個人がこの世に生を受けて、どのように自己を表現し始めるかという出発点を示します。そこから時計回りに、東半球には1ハウスから3ハウス、そして10ハウスから12ハウスが含まれます。これらのハウスは、地平線であるアセンダント・ディセンダント軸から天に向かって上昇し、子午線であるMC・IC軸へと向かう位置にあります。この動きは、人が成長していく過程を暗示しており、東半球ハウスは内面世界や精神的な成長に深く関わっていると言えるでしょう。
まず、1ハウス、2ハウス、3ハウスは、幼少期の成長段階を表すと考えられています。1ハウスは、自分自身をどのように表現するかという、いわば生まれ持った性質を表します。2ハウスは、物質的な価値観や所有欲、才能など、生きていくための基盤を築く段階を示します。3ハウスは、初等教育や身近な人間関係、コミュニケーション能力など、社会性を育む場を表します。これらのハウスは、個人が自分のアイデンティティを確立していく過程を示しているのです。
そして10ハウス、11ハウス、12ハウスは、社会との関わりを通して精神性を高めていく段階を表します。10ハウスは、社会的な立場や仕事、達成したい目標など、社会における自分の役割を示します。11ハウスは、仲間や所属する集団、将来への希望など、社会貢献への意識を表します。12ハウスは、潜在意識や精神世界、奉仕精神など、目には見えない世界との繋がりを示します。これらのハウスは、社会との関わりを通して、より高次の自己実現を目指すことを示唆しているのです。このように、東半球ハウスは、内面的な成長と社会的な成長の両面から、個人の人生における発展と成熟を紐解く重要な鍵となるでしょう。
| ハウス | 象徴 | 成長段階 |
|---|---|---|
| 1ハウス | 自己表現、生まれ持った性質 | 幼少期(アイデンティティ確立) |
| 2ハウス | 物質的価値観、所有欲、才能 | 幼少期(基盤構築) |
| 3ハウス | 初等教育、身近な人間関係、コミュニケーション能力 | 幼少期(社会性育成) |
| 10ハウス | 社会的地位、仕事、目標 | 社会との関わり(役割) |
| 11ハウス | 仲間、所属集団、将来への希望 | 社会との関わり(社会貢献) |
| 12ハウス | 潜在意識、精神世界、奉仕精神 | 社会との関わり(高次自己実現) |
東半球ハウスと西半球ハウス

人は生まれ落ちた瞬間の星の配置図、すなわちホロスコープによって、その人の性質や人生の傾向が示されると考えられています。このホロスコープは東と西の半球に分けられ、それぞれ異なる意味を持っています。東半球は、自分自身と向き合い、内面を深めていくことに関連するハウス(1~6ハウス)が集まっている領域です。ここに多くの星が位置する人は、内省的で、自分の内側にある感情や思考を探求することに喜びを見出す傾向があります。瞑想や読書、芸術活動など、一人で過ごす時間を大切にし、精神的な成長を重視するでしょう。自分の世界を深く掘り下げ、独自の価値観や信念を築き上げていくのです。一方、西半球は、他者との関わりや社会的な活動に関連するハウス(7~12ハウス)が集まる領域です。ここに多くの星を持つ人は、社交的で、周囲の人々と活発に交流することを好みます。パートナーシップや友情、社会貢献など、他者との繋がりを大切にし、周囲の環境に積極的に働きかけていくでしょう。人々との協力を通して物事を成し遂げ、社会の中で自分の役割を見つけていくのです。どちらが良い悪いではなく、それぞれの特性を理解することが大切です。理想的なのは、東半球と西半球にバランス良く星が配置されている状態です。自分自身と向き合う時間と、他者と関わる時間のバランスが取れており、内面世界と外面世界の両方で充実感を得られるでしょう。しかし、どちらかに偏りがある場合も、それは個性であり、強みとなります。東半球に偏っている人は、その内省的な性質を活かして、深い洞察力や創造性を発揮できるでしょう。西半球に偏っている人は、その社交性を活かして、人々を巻き込み、大きな影響力を持つことができるでしょう。大切なのは、自分のホロスコープの特徴を理解し、それを自己成長の糧とすることです。自分の星が持つ意味を知り、その力を最大限に活かすことで、より豊かな人生を創造していくことができるでしょう。
| 半球 | ハウス | 関連 | 人の傾向 | 行動 | 価値観 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東半球 | 1~6 | 自分自身と向き合い、内面を深める | 内省的 | 瞑想、読書、芸術活動など一人で過ごす | 精神的な成長、独自の価値観や信念 |
| 西半球 | 7~12 | 他者との関わりや社会的な活動 | 社交的 | パートナーシップ、友情、社会貢献など他者と活発に交流 | 他者との繋がり、社会の中での役割 |
| 理想 | – | 東半球と西半球のバランス | – | – | 内面世界と外面世界の充実 |
各ハウスの意味

人はこの世に生を受けた瞬間、天空には様々な星がそれぞれの位置を占めています。この星の配置図を読み解くのが西洋占星術であり、その配置図を12の区画に分けたものがハウスです。それぞれのハウスは人生における異なる領域を表し、私たちの人生の様々な側面を映し出す鏡のような役割を果たします。
まず、第一ハウスは「自分自身」を表すハウスです。持って生まれた性質や性格、他人への第一印象、肉体的な特徴など、自分自身を形作る根本的な要素がこのハウスに示されます。次に、第二ハウスは「所有」を表します。金銭や財産といった物質的なものだけでなく、才能や価値観など、自分が所有するもの全てがこのハウスの管轄です。自分にとって何が大切なのかを読み解く鍵となります。第三ハウスは「コミュニケーション」を司ります。言葉による意思疎通だけでなく、情報収集能力や学習能力、近しい人々との関係性なども含まれます。周囲との関わり方を示す重要なハウスです。
そして、第十ハウスは「社会的地位」や「キャリア」を表します。社会における自分の立ち位置や、仕事に対する考え方、達成したい目標などが示されます。社会の中でどのように自分を表現していくかを読み解くことができます。第十一ハウスは「友人や希望」を象徴するハウスです。所属する集団や仲間、将来への夢や希望、目標達成のための努力などが示されます。人との繋がりを通して未来を描いていく力を象徴しています。最後に、第十二ハウスは「秘密や潜在意識」を司ります。普段は意識していない深層心理や、隠された才能、過去からの影響などが示されます。自分でも気づいていない心の奥底を探る手がかりとなります。
これらのハウスはそれぞれ独立した意味を持つと同時に、互いに影響し合い、複雑に絡み合っています。例えば、第一ハウスの支配星が第十ハウスにある場合、自己表現が仕事に大きな影響を与えることを示唆しています。このように、ハウス同士の関係性を読み解くことで、より深く自分自身を理解し、人生の様々な出来事の意味を紐解くことができるのです。
| ハウス | テーマ | キーワード |
|---|---|---|
| 1 | 自分自身 | 持って生まれた性質、性格、他人への第一印象、肉体的な特徴 |
| 2 | 所有 | 金銭、財産、才能、価値観 |
| 3 | コミュニケーション | 意思疎通、情報収集能力、学習能力、近しい人々との関係性 |
| 10 | 社会的地位・キャリア | 社会における自分の立ち位置、仕事に対する考え方、達成したい目標 |
| 11 | 友人・希望 | 所属する集団、仲間、将来への夢や希望、目標達成のための努力 |
| 12 | 秘密・潜在意識 | 深層心理、隠された才能、過去からの影響 |
解釈の注意点

人生の設計図とも言えるホロスコープを読み解く上で、解釈の注意点はいくつかあります。特に、東半球に位置するハウス、つまり太陽が昇る東の地平線から真南を通って沈む西の地平線までの半円に位置するハウスは、その人の社会との関わり方や外へ向けた行動を象徴する重要な領域です。これらのハウスを解釈する際には、ハウスの位置だけでなく、そこにどのような星があるのかを注意深く観察することが大切です。例えば、幸運の星と言われる木星が位置していれば、そのハウスのテーマにおいて幸運や発展が期待できるかもしれません。反対に、試練の星と言われる土星が位置していれば、困難や制限に直面する可能性も示唆されます。
さらに、星同士がどのような角度を形成しているか、つまりアスペクトも重要な要素です。調和的な角度であれば、物事がスムーズに進む暗示となりますが、不調和な角度であれば、葛藤や困難が生じる可能性も考えられます。また、各ハウスを支配する星にも注目しましょう。支配星は、そのハウスのテーマに影響を与える重要な役割を担っています。支配星の位置や状態、他の星との関係性などを総合的に考慮することで、より深い解釈が可能になります。
加えて、ホロスコープを作成する際に使用するハウスシステムの種類によっても、ハウスの範囲や解釈が多少変化することを覚えておきましょう。プラシーダスハウスシステムやイコールハウスシステムなど、様々なハウスシステムが存在します。どのハウスシステムを用いるかによって、同じ生年月日時間でもハウスの分割が異なり、結果として星の配置や解釈も変わってくるのです。占星術は、複雑に絡み合った要素を一つ一つ丁寧に紐解き、全体像を把握していくことで、初めて真の理解に到達できる奥深い体系です。ホロスコープは単なる星占いではなく、自分自身を知るための羅針盤であり、より充実した人生へと導く灯台となるでしょう。
| 解釈のポイント | 詳細 |
|---|---|
| ハウスの位置 | 東半球のハウスは社会との関わり方や外へ向けた行動を象徴する。 |
| ハウス内の星 | 木星:幸運や発展の可能性 土星:困難や制限の可能性 |
| 星同士のアスペクト | 調和的な角度:物事がスムーズに進む暗示 不調和な角度:葛藤や困難の可能性 |
| 各ハウスの支配星 | 支配星の位置、状態、他の星との関係性で解釈が深まる。 |
| ハウスシステムの種類 | プラシーダス、イコールなど様々なハウスシステムが存在し、ハウスの範囲や解釈が変化する。 |
| 全体像の把握 | 複雑に絡み合った要素を一つ一つ丁寧に紐解き、全体像を把握することが重要。 |
まとめ

人生を舞台とするならば、人は皆、それぞれ違った脚本を持って生まれてきます。西洋占星術では、その脚本を読み解くための地図としてホロスコープを用います。ホロスコープの中には12の部屋があり、これをハウスと呼びます。東半球ハウスは、このハウスの中でも特に内面世界に焦点を当てた領域であり、自分自身と向き合うための重要な手がかりを与えてくれます。
東半球ハウスは、第一ハウスから第六ハウスまでを指します。第一ハウスは「自我」のハウスであり、持って生まれた性質や性格、他人への第一印象などを表します。続いて第二ハウスは「所有」のハウス。金銭感覚や物質的な価値観、才能などを示します。第三ハウスは「コミュニケーション」のハウスであり、思考や学習、近しい人々との関わり方を表します。第四ハウスは「家庭環境」のハウス。幼少期の環境や家族との関係、心の拠り所などを示唆します。第五ハウスは「創造」のハウスであり、自己表現や恋愛、趣味、子供などに関わります。そして第六ハウスは「健康」と「奉仕」のハウス。日々の生活習慣や健康状態、仕事への取り組み方などを表します。
これらのハウスを通して、自分自身の内面を深く掘り下げていくことができます。自分の性格や価値観、才能、家族との関係性などを理解することで、心の在り方が見えてきます。そして、東半球ハウスは社会との関わり方の基礎となる部分でもあります。自分自身を理解することは、他人との関係性を築く上でも非常に大切です。ホロスコープを読み解き、東半球ハウスの意味するところを深く理解することで、より豊かな人生を創造していくための羅針盤を得ることができるでしょう。
| ハウス | テーマ | キーワード |
|---|---|---|
| 第一ハウス | 自我 | 性質、性格、第一印象 |
| 第二ハウス | 所有 | 金銭感覚、物質的価値観、才能 |
| 第三ハウス | コミュニケーション | 思考、学習、近しい人との関わり方 |
| 第四ハウス | 家庭環境 | 幼少期の環境、家族との関係、心の拠り所 |
| 第五ハウス | 創造 | 自己表現、恋愛、趣味、子供 |
| 第六ハウス | 健康と奉仕 | 生活習慣、健康状態、仕事への取り組み方 |
