地方平均時と真太陽時

星占いを知りたい
先生、『ローカルミーンタイム』ってどういう意味ですか?

西洋占星術研究家
簡単に言うと、その場所の太陽の動きに基づいた時刻のことだよ。太陽が真南に来た瞬間、つまり南中時刻を正午として測ったその土地固有の時間と考えていいよ。

星占いを知りたい
標準時とは違うんですか?

西洋占星術研究家
そうだよ。標準時は広い地域で共通の時間だけど、ローカルミーンタイムは経度によって異なるんだ。例えば、東京と大阪では太陽が南中する時刻が数分違うから、ローカルミーンタイムも数分異なることになるね。
Local Mean Timeとは。
ある場所での太陽が真南に来る時刻(正午)に基づいた、その場所の実際の時間を指す『地方平均時』という西洋占星術の用語について説明します。地方平均時はLMTと略されることもあり、真地方時(TLT)とも呼ばれます。
地方平均時の概要

地方平均時とは、ある地点での時刻を示す方法です。これは、空における太陽の位置を基準に計算されます。太陽は毎日東から昇り西へ沈みますが、毎日同じ時刻に同じ場所に来るわけではありません。地球が太陽の周りを回る道筋は真円ではなく、少し楕円形を描いているため、太陽の動きは一定ではないのです。
太陽の実際の位置に基づいた時刻を真太陽時と呼びます。しかし、時計を毎日変化する真太陽時に合わせるのは不便です。そこで、一定の速さで動く仮想的な太陽を考え、この太陽に基づいた時刻を平均太陽時と定めました。平均太陽時は、真太陽時と比べると変動が少なく、時計に合わせる基準として利用しやすい時刻です。
地方平均時は、この平均太陽時をそれぞれの場所の経度に合わせて修正したものです。地球は球形で、太陽の光が当たる場所は常に変化しています。そのため、同じ平均太陽時でも、場所によって時刻は異なります。地球は360度の経度で分けられており、経度が15度変わるごとに、時刻は1時間ずつずれます。例えば、東京の経度は東経135度、大阪の経度は東経135度なので、両都市の地方平均時は同じです。しかし、ロンドンの経度は0度なので、東京とは経度が135度違います。つまり、東京とロンドンでは、地方平均時が9時間ずれていることになります。
かつては、この地方平均時が時計の基準として広く使われていました。しかし、現代社会では、世界規模での時刻の統一が重要になってきました。そのため、現在では世界協定時(UTC)を基準とした時刻表示が主流となっています。世界協定時は、イギリスのグリニッジ天文台を基準とした時刻で、世界中で共通の時刻システムとして使われています。
| 時刻の種類 | 説明 |
|---|---|
| 真太陽時 | 太陽の実際の位置に基づいた時刻。 地球の公転軌道が楕円のため、毎日変動する。 |
| 平均太陽時 | 一定の速さで動く仮想的な太陽に基づいた時刻。 真太陽時より変動が少ない。 |
| 地方平均時 | 平均太陽時をそれぞれの場所の経度に合わせて修正した時刻。 経度15度ごとに1時間ずれる。 |
| 世界協定時(UTC) | イギリスのグリニッジ天文台を基準とした時刻。 世界中で共通の時刻システム。 |
真太陽時との関係

{太陽の動きを実際に観測することで得られる時刻を、真太陽時といいます。これは、日時計を使って測る時刻であり、自然のリズムに最も近い時刻と言えるでしょう。太陽が南中する瞬間、つまり空の最も高い位置に来た時が、正午となります。
しかし、地球が太陽の周りを回る軌道は完全な円ではなく楕円形です。そのため、地球の公転速度は一定ではなく、太陽の見かけ上の動きも一定になりません。結果として、真太陽時は一日を通して一定の速さで進むわけではありません。ある日は少し早く進み、別の日は少し遅く進むといった具合です。このため、真太陽時は日常生活で使う時計の基準としては不便です。
そこで、真太陽時の変化を平均化したものが地方平均時です。地方平均時は、一年を通して一定の速さで進むように調整されています。私たちが普段使っている時計は、この地方平均時を基準にしています。
真太陽時と地方平均時の差は、均時差と呼ばれます。均時差は、地球の公転軌道の形と地軸の傾きの影響を受け、一年を通じて変化します。この差は最大で約16分にもなります。つまり、日時計で測った時刻と、私たちが普段使っている時計の時刻との間に、最大16分もの差が生じる可能性があるということです。}
| 時刻の種類 | 定義 | 特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|
| 真太陽時 | 太陽の動きを実際に観測することで得られる時刻 | 自然のリズムに最も近い、一日を通して一定の速さで進まない | 自然のリズムに合致している | 日常生活で使う時計の基準としては不便 |
| 地方平均時 | 真太陽時の変化を平均化したもの | 一年を通して一定の速さで進む | 時計の基準として便利 | 自然のリズムとは少しずれる |
地方平均時の表記

{地方平均時}とは、ある特定の場所における太陽の見かけの動きに基づいた時刻のことで、太陽がその場所の真南に来る瞬間を正午とする時刻制度です。{地方平均時}は、英語の{Local Mean Time}の頭文字をとって{LMT}と略されます。また、{真地方時}(True Local Time, TLT)とも呼ばれます。
{地方平均時}は、地球の経度によって異なります。地球は{24}時間で{360}度回転するため、経度が{15}度異なるごとに、{地方平均時}は{1}時間ずつずれていきます。つまり、東に向かって経度が{15}度増えるごとに、{地方平均時}は{1}時間進み、西に向かって経度が{15}度減るごとに、{地方平均時}は{1}時間遅れます。
時刻を表記する際には、どの経度を基準とした{地方平均時}なのかを明記する必要があります。例えば、東経{135}度を基準とした{地方平均時}は、{LMT (135°E)}のように表記します。このように表記することで、どの場所の太陽の位置を基準にしているかが明確になります。
現代では、世界中での時刻の統一を図るために、世界協定時({UTC})を基準とした時刻表示が主流となっています。{UTC}は、イギリスのグリニッジ天文台を通る経度{0}度を基準とした時刻です。そのため、{地方平均時}が使われる機会は少なくなってきました。
しかし、{地方平均時}は、天文学や占星術など、太陽の位置が重要な分野では、依然として重要な役割を果たしています。これらの分野では、特定の場所における正確な太陽の位置を知る必要があるため、{UTC}ではなく、{地方平均時}を用いて計算を行います。例えば、生まれた時刻の惑星の位置を計算する際には、生まれた場所の{地方平均時}が用いられます。これは、惑星の位置が人々の運命に影響を与えると考える占星術において、非常に重要な要素となります。
| 用語 | 説明 | 関連事項 |
|---|---|---|
| 地方平均時 (LMT) 真地方時 (TLT) |
特定の場所における太陽の見かけの動きに基づいた時刻制度。太陽が真南に来る瞬間を正午とする。 | 地球の経度、太陽の位置、天文学、占星術 |
| 経度と地方平均時の関係 | 経度が15度異なるごとに地方平均時は1時間ずれる。東に向かって15度増えるごとに1時間進み、西に向かって15度減るごとに1時間遅れる。 | 地球の自転、時刻のずれ |
| 地方平均時の表記 | どの経度を基準としたかを明記する必要がある。例:LMT (135°E) | 経度の基準、時刻の明確化 |
| 世界協定時 (UTC) | 世界的な時刻の基準。グリニッジ天文台を通る経度0度を基準とする。 | 世界標準時、時刻の統一 |
| 地方平均時の現代における役割 | UTCが主流だが、天文学や占星術など太陽の位置が重要な分野では依然として重要。 | 太陽の位置、惑星の位置計算 |
地方平均時の利用

地方平均時は、天文学や占星術といった分野で欠かせない時刻の基準です。地球は太陽の周りを回りながら、自身も回転しています。この動きが、私たちから見た天体の位置に影響を与えます。例えば、太陽は毎日東から昇り西へ沈みますが、これは地球の自転による見かけの動きです。
天文学では、天体の正確な位置を計算するために、地球の自転の影響を取り除く必要があります。そこで用いられるのが地方平均時です。地方平均時は、観測地点の経度を基準にした時刻で、地球の自転を考慮して計算されます。これにより、異なる場所での観測結果を比較したり、天体の動きを正確に予測したりすることが可能になります。
占星術においても、地方平均時は重要な役割を担っています。生まれた瞬間の惑星の配置は、その人の性格や運命に影響を与えると考えられています。この配置を示した図が出生図ですが、正確な出生図を作成するには、生まれた時の地方平均時を知る必要があります。出生時の地方平均時は、生まれた場所における太陽の位置を正確に捉えるために不可欠なのです。太陽の位置は、他の惑星との関係性を見る上で非常に重要であり、出生図の核となる情報と言えるでしょう。
かつては複雑な計算が必要でしたが、現代ではコンピューターソフトが自動的に地方平均時を計算してくれます。生年月日、出生時間、そして出生地を入力するだけで、簡単に必要な情報を得られるようになりました。この技術の進歩により、より多くの人々が手軽に占星術に触れることができるようになったと言えるでしょう。
| 分野 | 地方平均時の役割 | 具体的な使用例 | 計算方法 |
|---|---|---|---|
| 天文学 | 天体の正確な位置を計算するために、地球の自転の影響を取り除く。 | 異なる場所での観測結果の比較、天体の動きの正確な予測 | 観測地点の経度を基準に、地球の自転を考慮して計算 |
| 占星術 | 生まれた瞬間の惑星の配置(出生図)を作成するために必要。 | 出生図の作成(性格や運命の分析) | かつては複雑な計算が必要だったが、現代ではコンピューターソフトが自動計算。生年月日、出生時間、出生地を入力。 |
まとめ

かつて、時間は太陽の動きを基準に決められていました。太陽が真南に来た瞬間が正午であり、この時刻を真太陽時と呼びます。しかし、地球の軌道は真円ではなく楕円であるため、地球の公転速度は一定ではありません。そのため、真太陽時は毎日微妙に変化し、時計の基準として用いるには不便でした。
そこで考え出されたのが地方平均時です。地方平均時は、太陽が空を一周する平均時間に基づいて計算された時刻システムです。地球の自転を平均化し、一定の速度で進む仮想的な太陽を想定することで、毎日同じ長さの時間を作り出しました。この地方平均時は、地域によって経度が異なるため、それぞれの場所の経度に基づいて計算されます。かつては、時計の基準として広く使われていました。
現代では、世界各国で共通の時刻システムである世界協定時が主流となっています。しかし、天文学や占星術といった分野では、今でも地方平均時が重要な役割を担っています。これらの分野では、天体の位置を正確に把握する必要があります。天体の位置は、地球上の観測地点と太陽の位置関係によって変化するため、観測地点の地方平均時を知ることは、正確な天体の位置を計算する上で欠かせません。
特に占星術においては、出生図を作成する際に地方平均時は必要不可欠です。出生図は、生まれた時点での天体の位置を基に作成される個人の運勢を示す図であり、正確な出生時刻と場所の地方平均時を用いることで、より正確な出生図を作成できます。出生図の解釈は、天体の位置の微妙な違いによって大きく変わるため、地方平均時の理解は正確な解釈を行う上で非常に重要です。つまり、太陽の位置と時間、そして場所の関係性を理解する上で、地方平均時は重要な概念と言えるでしょう。
| 時刻システム | 説明 | メリット | デメリット | 用途 |
|---|---|---|---|---|
| 真太陽時 | 太陽が真南に来た瞬間を正午とする時刻システム | 自然な時間 | 地球の公転速度が一定でないため、毎日微妙に変化する | – |
| 地方平均時 | 地球の自転を平均化し、一定の速度で進む仮想的な太陽を想定した時刻システム。地域ごとの経度に基づいて計算される。 | 毎日同じ長さの時間を作り出せる | 地域によって時間が異なる | かつて時計の基準として広く使われていた。現代では、天文学や占星術で利用。 |
| 世界協定時 | 世界各国で共通の時刻システム | 世界中で共通の時間を利用できる | – | 現代の標準時刻 |
