占星術用語

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アスペクト

クインデシル:調和と刷新

星空を読む占星術において、天体同士の角度は特別な意味を持ちます。様々な角度の中でも、二つの天体間の角度が24度となる時、それはクインデシルと呼ばれる特別な配置となります。この角度は、天体の位置を示す円を15等分した際にできる一つの区画に相当します。名前の由来は、「15」を表すラテン語から来ており、この数字自体がクインデシルを象徴しています。クインデシルは、主要な配置(メジャーアスペクト)に比べると影響力は弱いものの(マイナーアスペクト)、物事を滑らかに進めるための調整力や調和をもたらす力を持っていると信じられています。例えるなら、人生の航海で向かい風を受けている船に、クインデシルは静かに帆を調整し、風を捉え直す力添えをするようなものです。クインデシルは、困難や停滞を乗り越えるための新たな活力を与えてくれる存在としても知られています。行き詰まりを感じている時、まるで一筋の光が差し込むように、新しい視点や解決策を授けてくれるかもしれません。これは、停滞した水の流れに、新たなせせらぎが生まれるようなイメージです。占星術の世界では、クインデシルは幸運を運ぶ配置として認識されており、良い兆候と捉えられています。春の訪れを告げる鳥のさえずりのように、クインデシルは未来への希望や喜びを運ぶ、穏やかで優しい響きを持っていると言えるでしょう。
記号

ゾイディオン:星座の真髄

今はあまり耳にすることがなくなった「ゾイディオン」という言葉。これは、現代の星占いではおなじみの「星座」を指す、古い呼び名です。今では「星座」という言葉が一般的に使われていますが、かつては「ゾイディオン」と呼ばれていた時代がありました。この「ゾイディオン」は、古代ギリシャ語の「ゾイオン」を語源としています。「ゾイオン」には「生命の宿る場所」という意味があり、星々が織りなす星座一つ一つが、まるで生き物のように生命を宿し、成長や変化を遂げる場所であるという、古代の人々の宇宙観を垣間見ることができます。一方、現在使われている「星座」という言葉に対応するラテン語は「シグナム」で、こちらは「イメージ」や「記号」といった意味を持っています。つまり、「ゾイディオン」から「星座」への変化は、単なる言葉の置き換えにとどまらず、人々の宇宙観の変遷をも示唆していると言えるでしょう。「ゾイディオン」という言葉には、星々が単なる記号ではなく、生命力に満ちた存在であるという、古代の人々の深い洞察が込められています。そこには、大宇宙と生命の神秘に対する畏敬と、宇宙との一体感を感じ取ることができます。現代の私たちは「星座」を記号として捉えがちですが、「ゾイディオン」という言葉を知ることで、古代の人々の宇宙観に思いを馳せ、星々への新たな視点を持つことができるのではないでしょうか。忘れ去られた「ゾイディオン」という言葉は、私たちに宇宙の神秘と生命の尊さを改めて教えてくれる、貴重な遺産と言えるでしょう。
アスペクト

広いアスペクト:許容範囲の影響

星占いで大切な考え方の一つに、惑星同士の特定の角度の関係、つまりアスペクトというものがあります。このアスペクトは、惑星たちが互いに影響を与え合うとされています。アスペクトには、きっちりと角度が揃っているものと、少しズレがあるものがあり、それぞれ影響の強さが異なってきます。きっちり揃っているアスペクトをタイト、少しズレているアスペクトを広いと呼びます。この広いアスペクトは、正確な角度からプラスマイナス2度から8度ほどの範囲で生まれるものです。例えば、正確に重なる合(0度)のアスペクトの場合、プラスマイナス2度から8度ずれている惑星同士も、広い合のアスペクトを作っていると見なします。反対の位置を示す衝(180度)のアスペクトであれば、172度から188度の範囲も広い衝のアスペクトと解釈します。この許容範囲をオーブと呼び、オーブが広ければ広いほど、アスペクトの影響は弱いと考えられています。正確な角度に近いほど影響力が強く、はっきりとした形で現れやすい一方、広いアスペクトは影響力が弱く、潜在的なものにとどまりやすいのです。とはいえ、広いアスペクトだからといって無視できるものではありません。複数の惑星が広いアスペクトで関わっている場合、それぞれのアスペクトが重なり合って、大きな影響力を持つことがあるからです。また、広いアスペクトは、物事を捉える視点や潜在的な能力、あるいは気づきにくい性格などを示唆する場合もあります。そのため、星占いを深く理解するためには、広いアスペクトの特徴を正しく把握することが重要と言えるでしょう。タイトなアスペクトで表れるはっきりとした特徴だけでなく、広いアスペクトが示す潜在的な要素も理解することで、より多面的で奥深い分析が可能になります。
星の位置

惑星の動きを妨げるもの:インピディメント

星空を読む占星術では、天体の動きや力が制限される状態を「障害」と呼びます。この「障害」は、天体が本来持つ力を十分に発揮できない状態を指します。これは、ちょうど人間の体に例えると、足かせをはめられているようなもので、自由に動くことができず、持てる力を出し切れない状態に似ています。天体の力が弱まっている状態を理解することは、星空を読み解く上でとても大切です。なぜなら、「障害」があるかないかで、天体の影響が大きく変わってくるからです。例えば、通常であれば良い影響を与える星でも、「障害」を受けていると、その力は弱まり、十分に発揮されません。場合によっては、本来とは逆の、良くない影響が出てしまうことさえあります。「障害」には様々な種類があります。例えば、天体が本来持つ性質と相性の悪い星座の位置にある場合や、他の星から悪い影響を受けている場合などが挙げられます。他にも、地平線の下に隠れていたり、太陽の光に近すぎて見えにくい場合も、「障害」を受けていると判断されます。これらの状態は、まるで星々が舞台裏に隠れていたり、強い光に遮られて輝きを失っているようなイメージです。星々が本来持つ力を理解するだけでなく、その力がどのように制限されているのかを知ることで、より正確に星空を読み解き、未来への指針を得ることができます。そのため、「障害」について学ぶことは、占星術を深く理解する上で欠かせない要素と言えるでしょう。
アスペクト

柔軟な星のかかわり:プラティックアスペクト

夜空に輝く星々の配置は、人の性格や運命を読み解くための手がかりとなります。西洋占星術では、これらの星々の位置関係、つまり角度を「座相」と呼び、様々な座相が存在します。それぞれの座相は、異なる意味を持ち、人の人生に様々な影響を与えると考えられています。数ある座相の中でも、今回は「遊動座相」と呼ばれる特殊な座相について解説します。遊動座相は、他の座相とは異なり、正確な角度を形成していなくても影響力を持つとされています。例えば、太陽と月が正確に0度で重なる新月や、180度で向かい合う満月のような状態ではなく、少しずれた位置関係でも、その影響は感じられるのです。この遊動座相は、例えるならば、少し焦点がぼやけた写真のようなものです。輪郭は少し曖昧ですが、全体的な印象や雰囲気は捉えることができる、そんな柔らかな特徴を持っています。他の座相が、はっきりとした色彩で描かれた絵画だとすれば、遊動座相は淡い色合いで描かれた水彩画のようなものでしょう。この曖昧さが、遊動座相の奥深さと言えるでしょう。正確な角度を持たないからこそ、解釈の幅が広がり、より柔軟で多様な意味合いを持つのです。人の心のように、常に揺れ動き、変化する様を表しているとも言えます。この複雑で繊細な遊動座相を理解することで、星々のメッセージを読み解く力はさらに深まり、より多角的な分析が可能になります。これまで見過ごしていた微妙なニュアンスにも気づくことができ、占星術の世界はより豊かで奥深いものとなるでしょう。
技法

留転と実現しないアスペクト:レフラネイション

夜空を彩る星々は、常に一定方向に動いているように見えますが、地球から見ると、まるで逆方向に動いているかのように見える時期があります。これを「惑星逆行」と呼びます。西洋占星術では、この惑星の逆行は特別な意味を持つと考えられています。普段は順調に進んでいる物事が、逆行期間中は停滞したり、遅延したり、あるいは一度立ち止まって見直す必要が出てきたりするのです。これは、まるで宇宙のリズムが変化し、私たちに内省を促しているかのようです。それぞれの惑星は、それぞれ異なる役割を担っています。例えば、水星は言葉やコミュニケーション、情報伝達を司る星です。水星が逆行する時期は、連絡の行き違いや誤解が生じやすくなったり、交通機関に混乱が生じたりすると言われています。大切な書類や契約などは、この時期はじっくりと時間をかけて確認することが大切です。また、金星は愛と美、人間関係やお金を象徴する星です。金星逆行の時期には、過去の恋人との再会や、人間関係の見直し、お金の使い方を見直す機会が訪れるかもしれません。火星は行動力や情熱、エネルギーを象徴する星です。火星逆行中は、やる気が低下したり、計画がスムーズに進まなかったり、衝動的な行動に注意が必要となるでしょう。普段は勢いのある人でも、この時期は少しペースを落として、落ち着いて行動することが大切です。逆行は必ずしも悪いことではなく、むしろ立ち止まって内省し、軌道修正をするための大切な時間と捉えることができます。宇宙からのメッセージを受け取り、自分自身を見つめ直すことで、新たな発見や成長に繋がる貴重な機会となるでしょう。
記号

占星術における「グレート」の影響

星占いで用いられる「偉大な」という言葉は、物事の程度や強さが際立っている様子を表す時に使われます。その代表的な例として、木星と土星は「偉大な時の支配者」と呼ばれています。これらの星は、時の流れの中で大きな力を持ち、人の一生や社会全体の動きに深く関わっているとされています。木星は広がりと発展を、土星は制限と試練を象徴しており、それぞれの役割を担いながら、私たちに大切な学びと成長の機会を与えてくれます。木星は幸運と拡大を司る星であり、私たちに楽観性と自信を与え、新たな挑戦へと駆り立てます。木星の影響下では、視野が広がり、様々な可能性を探求する意欲が高まります。新しい知識や経験を得ることで、大きく成長できる時期です。一方、土星は規律と責任を司る星であり、私たちに忍耐と努力を促し、現実的な思考をもたらします。土星の影響下では、困難に直面することもありますが、それらを乗り越えることで、真の強さと精神的な成熟を手に入れることができます。木星と土星は、まるでコインの裏表のように、相反する性質を持っていますが、どちらも私たちの人生をより豊かにするために必要な要素です。木星の拡大力と土星の制限力は、バランスを取り合いながら、私たちを成長へと導きます。木星がもたらす可能性を最大限に活かすためには、土星の教えである努力と責任が不可欠です。反対に、土星が課す試練を乗り越えるためには、木星が与える楽観性と希望が必要となります。これらの星の力を理解し、うまく活用することで、私たちは自らの可能性を最大限に引き出し、より充実した人生を送ることができるでしょう。星からのメッセージに耳を傾け、木星と土星がもたらす学びと成長の機会を大切に受け止めましょう。
技法

占星術におけるグランド

「壮大」や「効果的」といった意味を持つ「グランド」という言葉は、古くはアングロ・フレンチ語の「graund」や「graunt」に由来します。時代を経て発音は変化しましたが、現代でも、この言葉が持つ堂々とした響きは変わりません。特に占星術の世界では、いくつかの専門用語の一部として使われ、占星術における重要な概念を強調する上で大切な役割を担っています。例えば、「グランドトライン」という言葉は、正三角形を形成する三つの惑星のアスペクトを指します。この配置は、惑星同士の調和のとれたエネルギーの流れを生み出し、幸運や才能の開花をもたらすと考えられています。「グランド」という言葉を使うことで、このアスペクトの持つ強力なプラスの影響が強調されます。また、「グランドクロス」は、四つの惑星が十字形に配置されるアスペクトです。これは、緊張感や葛藤を生み出す配置ですが、同時に大きな成長や変化の機会をもたらすとも考えられています。ここでも「グランド」という言葉が、このアスペクトの持つ強い影響力を表現しています。さらに、「グランドセクスタイル」は、六つの惑星が六角形に配置されるアスペクトで、才能や創造性の開花を象徴します。この美しい配置に「グランド」という言葉を加えることで、その特別な意味合いと影響力の大きさが際立ちます。このように、占星術用語において「グランド」という言葉は、単なる装飾的な表現ではありません。それぞれの用語が示す配置の持つ特別な意味、影響力の大きさを印象的に伝えるために、この言葉は欠かせない存在なのです。それはまるで、星空に輝く星座の壮大さを、より鮮やかに私たちの心に描き出す魔法の言葉のようです。
アスペクト

バイキンタイル:創造性と才能の開花

星々の世界を紐解く占星術では、天体同士が空に描く角度、すなわち座相が、人の運命や性格を読み解く鍵となります。数ある座相の中でも、あまり知られていないバイキンタイルは、円を五等分したときに生まれる144度という小さな座相です。バイキンタイルは、かの有名な天文学者ヨハネス・ケプラーが占星術の研究のために考え出した由緒正しい概念です。五という数字は、自然界のあらゆるところに姿を現し、不思議な力を秘めていると言われています。例えば、植物の葉の付き方や花びらの数、あるいは私たちの指の数など、自然の造形美の中に五という数字を見つけることができます。これらは偶然ではなく、自然界の奥深い法則を暗示していると考えられます。黄金比と呼ばれる比率にも、五という数字が深く関わっていることが知られており、芸術作品などにも用いられ、人々を魅了してきました。バイキンタイルもまた、自然界の摂理と深く結びついています。この144度という角度は、五という数字が持つ創造性や芸術性、そして自然との調和を象徴しています。バイキンタイルを持つ人は、独自の感性や才能に恵まれ、周囲の人々を魅了する力を持つと言われています。また、自然や芸術と深く繋がり、そこからインスピレーションを得て、新たなものを生み出す力にも長けているとされています。日常生活において、バイキンタイルの影響を感じることは少ないかもしれません。しかし、自分の内なる声に耳を傾け、自然のリズムと調和することで、バイキンタイルの持つ力を最大限に活かすことができるでしょう。それは、まるで隠れた才能の扉を開ける鍵のように、人生に新たな可能性をもたらしてくれるはずです。
占星術の人物

ネイタルチャート:あなたの魂の設計図

西洋占星術では、生まれた時の空を描いた図を出生図と呼びます。これは、人がこの世に生まれたまさにその瞬間の星の配置を記録したもので、その人の人生の青写真とも言えます。まるで、一人ひとりに宇宙から与えられた設計図のようなものです。この出生図には、その人の性格、持って生まれた才能、秘められた力、そして人生で出会うであろう試練やチャンスといった、様々な情報が詰め込まれています。出生図は、生まれた場所と時間で決まります。そのため、全く同じ出生図を持つ人はいません。同じ日に同じ場所で生まれたとしても、数分の違いで星の配置は変化し、異なる人生の物語が紡ぎ出されます。これは、まるで指紋のように、一人ひとりが宇宙から唯一無二のエネルギーの形をもらっていることを示しています。この複雑なエネルギーの形を読み解くことで、自分自身をより深く知ることができます。自分は何が得意なのか、どんなことに心が惹かれるのか、どんな課題を乗り越える必要があるのか。これらの問いに対する答えは、全て出生図の中に隠されています。出生図は、自分自身を知るための羅針盤のようなものです。人生という大海原を航海する際に、迷った時、悩んだ時、この羅針盤を頼りにすれば、進むべき方向が見えてきます。自分自身の可能性を最大限に活かし、より豊かな人生を送るための指針となるでしょう。出生図は、単なる占いではなく、自分自身と向き合い、成長するための強力なツールなのです。まるで、夜空に輝く星々が私たちに道を示してくれるように、出生図は私たちの人生の道標となるのです。
星の位置

西洋占星術におけるハウスの支配星

人は皆、生まれた瞬間の星の配置図、つまり出生図を持っています。この図を紐解く鍵となる重要な概念の一つが支配星です。支配星とは、星座や室に影響を及ぼす星のことです。まるで、星座や室に家主のように住まう星であり、その場所の雰囲気や特性を左右する力を持つと考えられています。十二星座それぞれには、支配星が割り当てられています。例えば、牡羊座の支配星は火星、牡牛座の支配星は金星です。このように各星座には特定の星が結びついており、その星座に位置する他の星は、支配星の性質の影響を受けると考えられています。例えば、牡羊座に月がある人は、月の穏やかさに加えて、牡羊座の支配星である火星の行動力や情熱も持ち合わせていると解釈できます。同様に、十二室にもそれぞれ支配星が存在します。第一室は牡羊座、第二室は牡牛座…と続き、各室に対応する星座の支配星が、そのままその室の支配星となります。第一室に太陽がある場合、太陽は第一室の支配星である火星の性質も帯びることになります。つまり、その人の外見や行動に、火星の力強さや積極性が現れやすいと解釈できるのです。支配星は単独で意味を持つものではなく、他の星との位置関係によってその影響は変化します。例えば、支配星同士が調和的な位置関係にあれば、互いの力を高め合い良い影響を与えるとされます。逆に、不調和な位置関係にあれば、互いの力を打ち消し合い、困難をもたらす可能性も示唆されます。このように、支配星を知ることは、出生図を読み解く上で非常に重要です。星々が持つ本来の力に加え、どの星座や室に位置し、どの星の影響を受けているのかを理解することで、より深く自分自身や他人を理解する手がかりとなるでしょう。
アスペクト

馴染み深きアスペクト:相性を読み解く鍵

夜空に輝く星々は、ただそこに浮かんでいるのではありません。まるで糸で繋がれているかのように、互いに影響を及ぼし合っています。西洋占星術では、この惑星同士の特別な角度を繋がり(アスペクト)と呼び、私たちの運命や性格に深く関わっていると見ています。この繋がりは、惑星同士がまるで会話をしているかのように、エネルギーを交換し合うことで生まれます。それぞれの惑星が持つ意味合いと、繋がり方の種類によって、様々な影響が現れます。例えば、太陽と月の繋がりは、私たちの表の顔と心の内側の調和を表します。太陽は意識、月は無意識を象徴するため、この二つの星が良い角度で繋がっている場合は、心身ともにバランスが取れた状態を示唆します。反対に、繋がりが悪い場合は、内面の葛藤や不安定さを暗示するかもしれません。金星と火星の繋がりも重要です。金星は愛と美、火星は情熱と行動力を象徴します。これらの星が良い角度で繋がっていれば、愛情表現が豊かで、情熱的に行動できる人でしょう。恋愛だけでなく、人生全般において積極的で魅力的な人物像が想像できます。しかし、繋がりが悪い場合は、愛情表現が苦手だったり、情熱が空回りしてしまう可能性も示唆されます。このように、惑星同士の繋がりは、多様な人間模様を理解するための鍵となります。数々の星々が織りなす複雑な関係性を読み解くことで、自分自身の性質や才能、そして他人との相性なども深く理解できるのです。まるで夜空に輝く星座早見盤のように、惑星間の繋がりは、私たちの人生を照らし出す羅針盤と言えるでしょう。
星の位置

西洋占星術におけるフェイス

天球を巡る太陽の通り道である黄道十二宮、これを人々は星座と呼び親しんできました。一つ一つの星座は30度ずつに区切られていますが、さらに細かく、星座を六つに分割した五度ずつの区画をフェイスと呼びます。星座全体を人の顔に見立て、それを六つの部分に分けたことから、この名前が付けられました。フェイスは、西洋占星術の黎明期において使われていた用語です。現代の星占いではほとんど使われることはありませんが、占星術の歴史を紐解く上で欠かせない大切な概念です。それぞれのフェイスには、太陽系の星々が割り当てられています。どの星が割り当てられているかによって、そのフェイスの性質が決まると考えられていました。例えば、おひつじ座の最初の五度は火星が割り当てられています。おひつじ座の持ち前の燃えるような情熱に、火星の行動力と積極性が加わり、より強く、際立った性質となるとされていました。このように、フェイスは星座の性質をよりきめ細かく分析するために使われていました。それぞれのフェイスに割り当てられた星の持つ力を理解することで、より深く物事を理解できると考えられていたのです。それぞれの星座の最初のフェイスには、その星座の支配星が割り当てられます。続くフェイスには、その星座と同じ属性(火、地、風、水)を持つ星座の支配星が順番に割り当てられていきます。例えば、火の星座であるおひつじ座の最初のフェイスは、おひつじ座の支配星である火星が割り当てられます。二番目のフェイスには、同じく火の星座であるしし座の支配星である太陽が、三番目のフェイスには、いて座の支配星である木星が割り当てられます。このように、フェイスの支配星は星座の属性と深く結びついています。フェイスは複雑な計算を必要とするため、現代の占星術では、より簡略化された解釈が主流となっています。しかし、フェイスを学ぶことで、占星術の奥深さを改めて知ることができます。星座の持つ多様な側面を理解し、より豊かな解釈に繋がるでしょう。
星の位置

アナビバゾン:月の北交点

天球上で太陽の通り道(黄道)と月の通り道が交わる点を交点と呼びます。この交点は二つあり、月が南から北へ通過する点を北交点、北から南へ通過する点を南交点といいます。この北交点を、古代アラビアの星読みたちは「アナビバゾン」と名付けました。アナビバゾンは、天球上の架空の点であり、実際にそこに星があるわけではありません。しかし、西洋占星術では、このアナビバゾンが人の運命や人生における選択に大きな影響を与えると考えられています。星占いでよく耳にする「ドラゴンヘッド」または「ラーフ」も、このアナビバゾンと同じものを指す言葉です。まるで竜が天を昇っていくように見えることから、その頭部に当たる北交点をドラゴンヘッドと呼ぶようになったといわれています。アナビバゾンは、魂の成長や目指すべき方向を示すと考えられています。過去世で積み重ねてきた経験や才能を表す南交点に対し、アナビバゾンは未来への希望や可能性を象徴しています。そのため、アナビバゾンの位置する星座やハウスは、その人がどのような分野で成長できるのか、どのような経験を積むべきなのかを知るための手がかりとなります。自分の生まれ持った性質や才能を活かし、魂の成長を促すためには、アナビバゾンが示す方向へと進んでいくことが重要です。それは必ずしも容易な道のりではないかもしれません。しかし、試練や困難を乗り越えることで、真の成長と魂の進化を経験できるとされています。アナビバゾンは、私たちに人生の羅針盤を提供してくれる、大切な道しるべなのです。
その他

アムシャス:サインとハウスの分割

人は空を見上げ、輝く星々に運命を読み解こうとしてきました。天空に広がる黄道は、12の星座に分けられ、それぞれが30度の範囲を占めています。さらに、ハウスと呼ばれる12の区画があり、これらは生まれた時刻や場所によって定められます。星座やハウスは、ただ等しく分けられた場所ではなく、より細かく分割することで、一人ひとりの運命を深く読み解く鍵となります。この分割の考え方が、アムシャスと呼ばれる占星術の技法の中心となる考え方です。アムシャスは、星座やハウスをさらに小さな部分に分け、それぞれの部分に特別な意味を与えています。古代の占星術師たちは、夜空を丹念に観察し、星の動きと地上での出来事の繋がりを調べました。その中で、天球を分割することの大切さに気づき、アムシャスという体系を作り上げました。例えば、一つの星座をさらに細かく分割することで、その星座が持つ意味合いをより深く理解することができます。牡羊座は一般的に活動的で情熱的な星座と考えられますが、アムシャスの分割を用いることで、牡羊座の中でもさらに繊細な側面や隠れた性質が見えてきます。このように、アムシャスは単純な分割ではなく、宇宙の秩序と調和を映し出した、緻密で複雑な体系です。それぞれの分割された部分に宿る意味を理解することで、より正確で詳細な占いの結果を得ることができ、未来への指針を見つけることができるのです。これは、まるで広大な宇宙という地図をより細かく見ていくことで、自分自身の場所や進むべき道筋を明確にするようなものです。アムシャスは、星々の囁きを聞き解き、運命の謎を紐解くための、古の叡智が凝縮された技法なのです。
アスペクト

星座のつながり:非関連星座

人は、様々な繋がりの中で生きています。家族や友人、同僚など、関わる人々との間には、強い絆で結ばれていることもあれば、時に反発し合うこともあり、複雑な関係性を築いています。星座の世界にも、人間関係のように様々な関係性があります。西洋占星術では、空に輝く12星座それぞれが、特定の角度を成すことで、互いに影響を与え合っています。まるで、人と人が関わり合うことで、様々な感情が生まれるように、星座同士も配置によって、調和を生み出したり、緊張感を高めたりするのです。中でも今回は、「非関連星座」と呼ばれる関係についてご紹介します。非関連星座とは、隣り合う星座と、ちょうど5つ離れた星座の関係のことを指します。例えば、牡羊座にとって、魚座と牡牛座は隣り合う星座、乙女座と蠍座は5つ離れた星座にあたります。これらの星座は、互いに特別な影響を及ぼし合わない関係にあります。それはまるで、同じ教室にいるけれど、特に親しく話すこともなく、かといって仲が悪いわけでもないクラスメートのような存在です。挨拶を交わす程度の、当たり障りのない関係と言えるでしょう。非関連星座は、他の星座のように、強いエネルギーの交流がないため、中立的な関係とされています。互いに干渉することが少ないため、特別な作用や反作用は起こりにくいと言えるでしょう。しかし、他の星座との関係性によっては、この中立的な関係が、全体的なバランスを取る上で重要な役割を果たすこともあるのです。
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