アスペクト あまり知られていないアスペクト:クォータイル
空を見上げれば、無数の星々が輝いています。これらの星の配置が人の運命に影響を与えるという考えは、古くから人々を魅了してきました。西洋占星術においても、天体同士の位置関係は重要な意味を持ちます。その一つに、「クォータイル」と呼ばれる配置があります。クォータイルとは、二つの天体が90度の角度を成す配置のことで、メジャー・スクエアとも呼ばれます。別名であるクォードレートも、全く同じ意味で使われます。この配置は、天体同士の間に緊張感や葛藤を生み出すとされています。例えるなら、綱引きのように、互いに引っ張り合う力が働くイメージです。そのため、困難や試練を暗示する配置として解釈されることがしばしばあります。人生の歩みの中で、思い通りにいかないことや、壁にぶつかるような出来事が起こるかもしれません。しかし、クォータイルは単に「悪い」配置と決めつけることはできません。むしろ、クォータイルは成長のチャンスと捉えることができます。試練を乗り越える過程で、人は内なる力を開花させ、大きく成長できるからです。例えるなら、鍛冶屋が鉄を叩いて鍛えるように、クォータイルは私たちを強くし、より良いものへと磨き上げてくれるのです。困難に立ち向かうことで、眠っていた才能が目覚め、大きな成果へと繋がる可能性も秘めています。クォータイルの影響は、ホロスコープ全体や、どの天体が関わっているかによって大きく変わります。そのため、一概に良いとか悪いとか判断するのではなく、自己成長のきっかけと捉えることが大切です。自分のホロスコープにクォータイルがある場合は、どのような課題が示されているのか、そしてそれを乗り越えることでどのような可能性が開けるのかをじっくり考えてみましょう。それはきっと、より豊かな人生へと導く羅針盤となるはずです。
