記号 損傷星座:占星術における古い概念
損傷星座とは、古くから伝わる星占いの考え方で、特定の星座がその人の生まれ持った体質や運命に影響を与えるというものです。具体的には、空の東の地平線に昇っていた星座(上昇宮)が他の星たちと不調和な位置関係にある時、身体の不具合や四肢の障害といった生まれ持った体の特徴が現れると昔の人は考えていました。この考え方は、現代の星占いではあまり重要視されていません。昔は星占い師が医者のような役割も担っていて、星を見て病気や怪我を占うこともありました。その頃の医学と星占いが結びついた名残と言えるでしょう。現代の星占いでは、体の特徴を占うことよりも、その人の性格や行動、心の動きを読み解くことに重点が置かれています。損傷星座の考え方は、特定の星座が体の特定の部位と結びついているという、昔の医学星占いの考え方に基づいています。例えば、おひつじ座は頭に、おうし座は首や喉に、ふたご座は腕や肺に、かに座は胸や胃に、しし座は心臓や背中に、おとめ座は腸や消化器系に、てんびん座は腰や腎臓に、さそり座は生殖器や泌尿器系に、いて座は太ももや肝臓に、やぎ座は膝や骨に、みずがめ座はふくらはぎや循環器系に、うお座は足やリンパ系にと、それぞれ対応関係があるとされていました。しかし、現代の医学ではこのような考え方は認められていません。ですから、損傷星座があったとしても、必ずしも体に問題があるとは限りません。むしろ、その星座のもつ性質が、性格や行動、考え方などに影響を与えていると考える方が自然でしょう。例えば、上昇宮がおひつじ座で、他の星と不調和な位置関係にある場合、おひつじ座の持つ「行動力」や「積極性」といった性質が過剰に現れたり、逆にうまく発揮できなかったりする可能性があります。損傷星座は、現代の星占いではあまり使われていませんが、星占いの歴史を知る上では興味深い考え方です。そして、体の特徴よりも、その人の内面を読み解く手がかりとして捉えることが大切です。
