Zodiac

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記号

蟹座:カルカの深淵

カルカとは、インドの星占い、つまりヴェーダ星占いで使われる、かに座を表す言葉です。サンスクリット語で「かに」という意味を持つこのカルカは、西洋の星占いのかに座と同じように、水の性質を持っていて、月が守護星となっています。太陽がこの星座の位置に来る6月22日から7月22日頃までが、カルカの期間です。心の星座として知られるカルカは、感じやすい心、他人の気持ちに寄り添う力、そして母親のような優しさを象徴しています。家庭や家族への深い愛情を抱き、仲間との繋がりを何よりも大切にします。また、豊かな創造力にも恵まれていて、芸術の分野で才能を開花させる人も少なくありません。絵を描いたり、音楽を奏でたり、物語を書いたりすることで、自分の内面を表現し、周りの人々に感動を与えるでしょう。カルカは、内気で繊細な心の持ち主です。周りの環境に影響されやすい傾向があり、嬉しいことや楽しいことだけでなく、悲しいことや辛いことにも敏感に反応します。そのため、自分の心の状態をしっかりと把握し、感情の波にうまく乗っていくことが大切です。落ち着ける場所を見つけたり、信頼できる人に話を聞いてもらったり、自然の中でゆったりと過ごしたりすることで、心のバランスを保ち、穏やかな日々を送ることができるでしょう。美味しいものを味わったり、美しい景色を眺めたりするのも、心を豊かに保つ秘訣です。
記号

星座占い:12星座の秘密

太陽の通り道である黄道。この黄道を十二の区間に分けたものを黄道十二宮と呼びます。それぞれの区間には、黄道に沿って帯のように広がる星座の名前が付けられています。夜空に輝く無数の星々の中で、太陽がどの星座の位置にあるのか。古代の人々は、この太陽の位置が地上に様々な影響を及ぼすと考えていました。例えば、気候の変化や農作物の収穫時期など、人々の生活に密接に関わる出来事が、太陽と星座の位置関係に左右されると信じていたのです。特に注目されたのは、人が生まれた時の太陽の位置です。太陽がどの星座に位置していたかによって、その人の性格や運命、人生における様々な出来事が決まると考えられました。これが、今日、多くの人々に親しまれている星座占いの基礎となったのです。星座占いの起源は古代バビロニアに遡ります。その後、ギリシャ、ローマ、そしてアラブ世界へと伝わり、長い年月をかけてヨーロッパに伝わりました。その伝播の過程で、天文学や占星術はもちろんのこと、神話や心理学など、様々な分野の知識が取り入れられ、複雑で奥深い体系へと発展していきました。現代においても、星座占いは単なる娯楽としてだけでなく、自分自身を理解するための手段として、あるいは人間関係をより良く築くためのヒントとして、多くの人々に利用されています。黄道十二宮は、星空に輝く星座と人間の運命を結びつける、古代の人々の知恵と想像力の結晶と言えるでしょう。
星の位置

占星術におけるゼロポイント

星占いで大切な意味を持つ「ゼロポイント」について、詳しく説明しましょう。ゼロポイントは、時間と空間が重なる特別な場所と考えられています。別名「白羊宮ポイント」とも呼ばれ、太陽が黄道十二宮という星座の輪を巡り始める出発点にあたります。この白羊宮のゼロポイントは、春の始まりを告げる大切なポイントです。同様に、他の季節にもそれぞれを象徴する星座とゼロポイントが存在します。夏にはかに座、秋にはてんびん座、冬にはやぎ座が、それぞれの季節の始まりを告げます。かに座のゼロポイントは夏の始まり、てんびん座のゼロポイントは秋の始まり、そしてやぎ座のゼロポイントは冬の始まりを示します。これらの星座は黄道十二宮上で均等に配置されており、それぞれのゼロ度は新たな季節の始まりを意味します。まるで大きな時計の針が、重要な目盛りを指し示すように、季節の移り変わりを示す大切な役割を担っています。個人の運勢を示す出生図においても、ゼロポイントは特別な意味を持ちます。もし、惑星やハウス、星座といった重要な要素がゼロポイントに位置する場合、その人は新しい行動や方向性を始めることに強い力を持つと解釈されます。まるで、人生という航海の出発地点に立ち、これから始まる冒険に胸を膨らませているかのようです。ゼロポイントは、変化と可能性に満ちた、希望に満ちた場所と言えるでしょう。新たな始まり、新たな挑戦、そして新たな成長。ゼロポイントは、私たちに未来への扉を開く、大切な鍵を握っているのです。
星の位置

黄道十二宮:天空の動物たちの輪

夜空に輝く無数の星々。その中でも、太陽の通り道である黄道に沿って並ぶ十二の星座は、古来より人々の心を掴んで離しませんでした。これが黄道十二宮と呼ばれるもので、ギリシャ語で「動物の輪」を意味する言葉に由来しています。古代の人々は、太陽が一年かけてこの黄道を一周するように、人生もまた同じように循環を繰り返すと考えていました。彼らは夜空を見上げ、星座の動きを注意深く観察することで、季節の移り変わりや天体の運行を読み解き、未来を予測しようと試みたのです。それぞれの星座には、神話や象徴、そして特別な意味が与えられ、人々の生活や運命と深く結びついて考えられるようになりました。例えば、春分点に位置する牡羊座には、新しい始まりや行動力といった意味が込められています。黄道十二宮は、単なる天文学的な分類ではなく、古代の人々の世界観や宇宙観を反映した文化的な遺産と言えるでしょう。人々は星座に神々の姿や物語を重ね合わせ、星座の配置や動きから吉凶を占ったり、人間の性格や運命を判断したりしました。現代においても、生まれたときに太陽がどの星座の位置にあったかによって、その人の性格や運命を占う占星術は広く親しまれています。これは、古代の人々が星々に託した想いや知恵が、現代まで脈々と受け継がれている証と言えるでしょう。黄道十二宮は、私たちに宇宙の神秘と人間の営みの深いつながりを教えてくれる、貴重な存在なのです。
チャート

ホロスコープ:運命の輪を読み解く

生まれた時に空に広がる星の配置を写し取ったものが、西洋占星術で言う「輪」、つまりホロスコープです。これは丸い図の中に、生まれた瞬間の惑星の位置や星座、ハウスと呼ばれる区切りが書き込まれたものです。このホロスコープは、生まれた日時と場所によって一人ひとり全く異なる形となり、その人だけの宇宙の配置図となります。まるで生まれたばかりのその瞬間に、空の写真を撮ったようなものです。この星の配置図は、その人の人生設計図のようなものと考えられています。人が生まれながらに持っている性質や、これからの人生で出会うであろう様々な出来事、そして秘められた可能性や課題といったものが、このホロスコープから読み解けるとされています。ホロスコープには様々な記号や線が描かれていますが、これらは複雑な計算に基づいて配置されています。惑星の位置だけでなく、惑星同士が作る角度や、どの星座のどの位置にあるのか、どのハウスに属しているのか、そしてそれらの境界線など、たくさんの要素が絡み合って、その人だけの宇宙配置図が完成します。この複雑に絡み合った配置は、まるで宇宙からの贈り物です。一人ひとりの個性や運命は、この宇宙配置図によって形作られていると考えられています。ホロスコープを読み解くことで、自分自身の生まれ持った性質や才能、そして人生の目的や方向性などを理解することができます。それはまるで、自分自身を知るための宝の地図を手に入れるようなものです。ホロスコープは、自分自身をより深く理解し、より豊かな人生を送るための、貴重な手がかりを与えてくれるのです。
星の動き

月の公転周期:星座との関係

月は私たちの地球の周りを、まるでダンスをするように回っています。夜空を見上げると、その位置が日々変わっていく様子が分かります。この動きは、星を読む人々、つまり占星術師にとって、とても大切な意味を持っています。月の周期とは、月が空のある星を基準にして、再び同じ位置に戻るまでの時間のことを指します。これは、地球の周りを一周する時間とは少し違い、およそ27日と8時間かかります。この周期を、星月と呼ぶこともあります。月の満ち欠けは、誰もが知っている親しみ深い現象です。新月から三日月、上弦の月、満月、そして下弦の月へと形を変え、再び新月へと戻っていきます。この満ち欠けの周期は約29日半です。月の周期と満ち欠けの周期は似ていますが、月の周期は星座の中での月の位置に着目している点が異なります。まるで、月が星座の中を旅する様子を追っているようなものです。西洋占星術では、この月の周期をとても大切にしています。月は私たちの感情や心、無意識の領域を象徴すると考えられています。星座の中を移動する月は、私たちの心の状態にも影響を与えていると信じられているのです。例えば、月がおし座の位置にいる時は、活動的で情熱的な気分になりやすく、おうし座の位置にいる時は、穏やかで安定した気持ちになりやすい、といったようにです。月の周期を知ることは、自分自身の心の動きを理解する上で役立ちます。まるで、月のリズムに合わせて、私たちの心も揺れ動いているかのようです。夜空に輝く月を見上げ、その周期に思いを馳せることで、自分自身の内側にある深い部分に触れることができるかもしれません。
星の動き

月の周期と占星術

月は私たちの地球の周りをぐるぐると回っており、この回転運動によって様々な周期が生まれます。夜空に輝く月の姿は日々変化しますが、この変化は月の公転と深く関わっています。月の周期にはいくつか種類がありますが、中でも占星術で特に重要なのは「恒星月」と呼ばれる周期です。恒星月は、月が天球上の星々を背景に一周するのにかかる時間で、約27日間です。これは、太陽が一年かけて黄道十二宮と呼ばれる星座を一周するのと同じように、月が約27日かけて黄道十二宮を一周することを意味します。月は日々少しずつ位置を変え、約27日後には元の位置に戻ってくるのです。月の周期には、恒星月の他に「朔望月」と呼ばれる周期もあります。朔望月は、月の満ち欠けの周期であり、約29.5日間です。新月から次の新月まで、あるいは満月から次の満月までの期間のことです。朔望月は、太陽と地球と月の位置関係の変化によって起こります。太陽の光を反射して輝く月は、地球から見て太陽と月の位置関係が変わることで、様々な形に見えるようになります。これが、私たちがよく知る月の満ち欠けです。占星術では、月の満ち欠けの周期である朔望月よりも、恒星月の方が重視されます。恒星月は、月が宇宙の中でどの位置にあるかを示すものであり、人の性格や運命を占う上で重要な手がかりとなります。月は私たちの心に影響を与え、感情の揺らぎや直感力を司ると考えられています。そのため、月の周期を理解することは、自分自身をより深く理解することに繋がります。
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