星の動き 惑星の順行速度:速い動き
夜空を見上げると、星々はほとんど動かないように見えますが、惑星は少しずつ位置を変えていきます。この動きは、それぞれの惑星が太陽の周りを回る速さが違うために起こります。太陽に近い惑星ほど速く、遠い惑星ほどゆっくりと動きます。地球よりも内側を回る水星や金星は、地球から見ると太陽の近くを行ったり来たりするように見え、時に早く、時にゆっくりと動いているように感じられます。例えば水星は、太陽の周りをわずか88日で一周するため、地球から見ると目まぐるしく動いているように見えます。一方、遠い土星は一周に約29年半もかかるため、ほとんど動いていないように見える期間もあります。惑星の動きは、ただ速さの違いだけでなく、時々、逆向きに動いているように見えることがあります。これを「逆行」と呼びます。実際には惑星が逆向きに動いているわけではなく、地球とそれぞれの惑星の位置関係の変化によってそう見えるのです。地球が他の惑星を追い越す際に、その惑星が一時的に逆行しているように見えるのです。これは、電車に乗っている時に、隣の電車が反対方向に動いているように見えるのと同じ原理です。西洋占星術では、この惑星の速度の変化に大きな意味があるとされています。惑星が本来の速さで動いている時を「順行」と呼び、この時はその惑星の持つ本来の力が素直に発揮されると考えられています。例えば、愛と美の星である金星が順行している時は、愛情表現が豊かになり、人間関係が円滑に進みやすいでしょう。逆に逆行している時は、その惑星の力が弱まったり、内向きの作用を持つと解釈されます。金星が逆行する時期には、過去の恋愛問題が再浮上したり、人間関係に誤解が生じやすくなると言われています。また、惑星が速度を速めている時は、その惑星のエネルギーが高まり、物事が早く進展したり、強い影響力を持つとされています。逆に、速度が遅くなっている時は、物事が停滞したり、慎重さが求められる時です。このように、惑星の速度は、私たちの生活に様々な影響を与えていると考えられています。
