アスペクト 魔法角:調和と不調和の星模様
人は生まれ落ちたとき、空に輝く星々の配置によって運命づけられていると考えるのが西洋占星術です。この占星術において、惑星同士が特定の角度で位置する時、特別な意味を持つとされ、それを魔法角と呼びます。魔法角は、惑星間のエネルギーの繋がりを示し、人の性格や人生における出来事に影響を与えると考えられています。魔法角を形成する角度は主に三種類あります。一つ目は、120度の角度で位置するトラインです。トラインは、調和と安定を表す角度であり、物事がスムーズに進むことを示唆します。この角度を持つ人は、才能を発揮しやすく、幸運に恵まれることが多いでしょう。二つ目は、0度の角度で位置するコンジャンクションです。コンジャンクションは、二つの惑星が持つ力が重なり合い、増幅されることを意味します。惑星の種類によっては、大きな成功を生むこともあれば、困難をもたらすこともあります。三つ目は、150度の角度で位置するクインカンクスです。クインカンクスは、調整や適応が必要な角度であり、困難や試練を乗り越えることで成長を促します。この角度を持つ人は、努力を重ねることで大きな成果を手に入れることができるでしょう。これらの角度が組み合わさることで、一人ひとりに固有の複雑な星模様が作られます。しかし、土星がこれらの角度に含まれる場合は、魔法角とはみなされません。土星は、制限や試練、忍耐といった意味を持つ惑星であり、他の惑星との調和的な関係を阻むとされています。土星の影響を受けることで、魔法角が持つ本来の力は弱まり、困難を伴うことが多いと考えられています。生まれたときの惑星の配置から魔法角を読み解くことで、自分自身の性質や才能、そして人生における課題や可能性を理解する手がかりになると言えるでしょう。
