星の位置 西洋占星術におけるフェイス
天球を巡る太陽の通り道である黄道十二宮、これを人々は星座と呼び親しんできました。一つ一つの星座は30度ずつに区切られていますが、さらに細かく、星座を六つに分割した五度ずつの区画をフェイスと呼びます。星座全体を人の顔に見立て、それを六つの部分に分けたことから、この名前が付けられました。フェイスは、西洋占星術の黎明期において使われていた用語です。現代の星占いではほとんど使われることはありませんが、占星術の歴史を紐解く上で欠かせない大切な概念です。それぞれのフェイスには、太陽系の星々が割り当てられています。どの星が割り当てられているかによって、そのフェイスの性質が決まると考えられていました。例えば、おひつじ座の最初の五度は火星が割り当てられています。おひつじ座の持ち前の燃えるような情熱に、火星の行動力と積極性が加わり、より強く、際立った性質となるとされていました。このように、フェイスは星座の性質をよりきめ細かく分析するために使われていました。それぞれのフェイスに割り当てられた星の持つ力を理解することで、より深く物事を理解できると考えられていたのです。それぞれの星座の最初のフェイスには、その星座の支配星が割り当てられます。続くフェイスには、その星座と同じ属性(火、地、風、水)を持つ星座の支配星が順番に割り当てられていきます。例えば、火の星座であるおひつじ座の最初のフェイスは、おひつじ座の支配星である火星が割り当てられます。二番目のフェイスには、同じく火の星座であるしし座の支配星である太陽が、三番目のフェイスには、いて座の支配星である木星が割り当てられます。このように、フェイスの支配星は星座の属性と深く結びついています。フェイスは複雑な計算を必要とするため、現代の占星術では、より簡略化された解釈が主流となっています。しかし、フェイスを学ぶことで、占星術の奥深さを改めて知ることができます。星座の持つ多様な側面を理解し、より豊かな解釈に繋がるでしょう。
