方向の強さ

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アヤナバラ:惑星の緯度による強さ

西洋占星術では、星々の配置から人の運命や性格を読み解きます。その際に重要となるのが、惑星の持つ力、つまりは吉凶を判断することです。惑星の力を測る物差しの一つとして、「アヤナバラ」というものがあります。これは、天球における惑星の南北の位置、つまり赤緯を基準に、惑星の強さを示す考え方です。地球上では、赤道から北に行くほど北緯、南へ行くほど南緯と呼び、場所を特定します。これと同じように、天球にも天の赤道があり、そこから北か南にどれだけ離れているかを示すのが赤緯です。アヤナバラは、この赤緯の角度によって惑星の強弱を判断するのです。アヤナバラは、「方角の力」を意味する「カーラバラ」という概念の一部です。カーラバラには、アヤナバラの他に、惑星の位置する宮の良し悪しで判断する「スワクシェトラバラ」、惑星の高度で判断する「ウッチャバラ」、昼夜で判断する「ホラバラ」、惑星の運行速度で判断する「ディーガバラ」など、様々な種類があります。これらの要素を総合的に見て、惑星の持つ力を判断します。アヤナバラにおいては、北半球に位置する惑星は南半球に位置する惑星よりも強いと考えられています。これは、北半球に位置する惑星は、より天高く昇り、その輝きを増すと考えられているからです。反対に、南半球に位置する惑星は地平線に近く、その力は弱まるとされます。このように、アヤナバラは、惑星の位置する南北を示す赤緯から、その強弱を判断する重要な概念です。ホロスコープを読み解く際には、他のカーラバラと合わせて、アヤナバラも考慮することで、より深く惑星の真の力を理解し、正確な占断へと繋げることができるのです。
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惑星の方位による強さ:ディグバラ

西洋占星術では、天体の配置や様子から様々な方法でその影響力を推し量ります。惑星の持つ力を示すものさしの一つに、シャドバラというものがあります。シャドバラは、六つの異なる要素から構成されており、その中にディグバラという考え方があります。ディグバラは、惑星がどの位置にあるかによって強さが変わるというものです。特定の位置にある時、惑星の力は最大限に発揮されると考えられています。これは、太陽が昼の真ん中に最も明るく輝くように、それぞれの惑星にも最も力を発揮できる場所があるという考え方です。例えば、月は北東の方角で最も力を発揮するとされています。月は感情や無意識、母性などを象徴する天体ですが、北東に位置することでこれらの力が強まり、私たちの心に深く影響を与えると考えられています。まるで、北東の空から月の光が降り注ぎ、私たちの心を優しく包み込むように。反対に、土星は西の方角で最も力を発揮します。土星は制限や試練、責任などを象徴する天体であり、西に位置することで、私たちに試練を与え、成長を促すとされています。夕日に染まる西の空のように、土星は私たちに人生の厳しさを教え、乗り越える力を与えてくれるのです。このように、ディグバラは惑星の持つ力を理解する上で重要な要素となります。それぞれの惑星が持つ本来の力を最大限に発揮する場所を知ることで、私たちはより深く星の影響力を理解し、自分自身の人生に活かすことができるのです。生まれた時の惑星の位置だけでなく、現在運行中の惑星の位置も考慮することで、私たちは日々変化する宇宙のリズムを感じ、より調和のとれた生き方を見つけることができるでしょう。まるで、星の導きに従い、自分自身の人生という航海を進めていくように。
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