技法 ナヴァムシャ:精密な星読み
ナヴァムシャは、インド占星術においてとても大切な考え方で、「九分割」という意味です。これは、空に見える星座をさらに細かく分けて、より詳しい運勢や性格を読み解くための方法です。私たちのよく知る星座は、それぞれ30度の範囲を持っています。ナヴァムシャでは、この30度をさらに9つの区間に分割します。一つ一つの区間は3度20分で、それぞれに黄道十二宮の星座が割り当てられています。例えば、おひつじ座を考えてみましょう。おひつじ座の最初の3度20分は、おひつじ座のナヴァムシャになります。次の3度20分はおうし座、その次はふたご座…というように、順番に星座が割り当てられていきます。そして、うお座の最後の3度20分、つまり9番目のナヴァムシャは、うお座になります。このように、黄道十二宮の星座が一巡するのです。同じおひつじ座の人でも、生まれた時間が違えば、ナヴァムシャも違います。例えば、朝生まれた人と夜生まれた人では、ナヴァムシャの影響を受ける星座が異なるため、性格や運命に微妙な違いが生まれると考えられています。西洋占星術でいうサビアンシンボルのように、ナヴァムシャは個人の生まれ持った性質や秘めた能力をより深く、より正確に理解するために欠かせない要素と言えるでしょう。まるで星座の中に隠された、もう一つの星座。それがナヴァムシャであり、私たち一人ひとりの個性をより鮮やかに描き出す重要な鍵となるのです。
