マンディ

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惑星

グリガ:土星の影

グリガとは、西洋ではあまり知られていませんが、インド占星術において重要な役割を持つ概念です。別名マンディとも呼ばれるこのグリガは、土星を父に持つとされ、実体を持たない影の惑星としてラーフやケートゥと同様に扱われます。目には見えない存在であるがゆえに、直接的に何かをもたらすというよりも、他の惑星やハウス、つまりは星座宮や人生の舞台といったものへの影響を変化させる力を持つと考えられています。グリガは、どちらかといえば良い影響を弱め、悪い影響を強める傾向があります。吉星の良い作用を薄め、凶星の悪い作用を増幅させる力を持つため、配置や他の惑星との関係によって、人生の様々な場面に気づきにくい影のような影響を及ぼします。このグリガは、普段私たちが意識していない心の奥底や隠された性質、あるいは前世からの影響といったものを表すと考えられています。生まれた時の星の配置図におけるグリガの位置を見ることで、その人が人生において向き合うべき課題や試練、乗り越えるべき宿命といったものを暗示的に読み解くことができると言われています。自分自身のグリガの影響を理解することは、自分自身をより深く知り、人生における困難を乗り越えるための知恵を得ることに繋がるとされています。まるで人生という航海の、隠された暗礁や羅針盤の狂いを示す星のように、グリガは私たちに貴重な指針を与えてくれる存在と言えるでしょう。
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