アッシリア

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占星術の人物

アッシュールバニパル王と占星術

アッシュールバニパル王は、今から約二千七百年ほど前、古代アッシリアという国で王として国を治めていました。紀元前七世紀、鉄の時代と呼ばれる頃です。王は、戦いが得意な力強い指導者として民に知られていましたが、学びを大切にする王としても有名でした。特に、王都ニネベに建てられた図書館は、王の知への強い思いを今に伝えています。この図書館は、当時としては他に類を見ないほど、とても大きなものでした。中には、数え切れないほどの粘土板が保管されていました。粘土板には、楔形文字と呼ばれる古代文字で様々なことが記録されていました。歴史や物語、科学や医療、そして星占いなど、当時のあらゆる知識が集められていたのです。現代の私たちにとって、この図書館はまるでタイムカプセルのように、昔の人の知恵を私たちに教えてくれます。特に、星占いに関係する粘土板は、当時のメソポタミア地方で星占いがどれほど盛んだったかを示す大切な資料です。これらの記録からは、人々が空の星を観察し、未来を予測したり、良いことや悪いことを判断したりしていたことが分かります。現代の星占いの始まりを知るための大切な手がかりと言えるでしょう。王自身も星占いに興味を持っていたようで、政治の大事な決定をするときには、星占い師の意見を聞いていたと言われています。アッシュールバニパル王の図書館とそこに保管された星占いの記録は、古代メソポタミアの人々の高い知性と、王の知に対する飽くなき探究心を私たちに教えてくれる貴重な遺産です。
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