天文学 へびつかい座:13星座占いの謎
夜空に輝く星座の中で、へびつかい座は少し特別な存在です。古くから知られるトレミーの48星座の一つに数えられていますが、誕生日占いでおなじみの黄道十二星座には含まれていません。黄道十二星座とは、太陽の通り道である黄道上に位置する星座のことで、地球から見ると太陽が一年かけてこれらの星座を背景に移動するように見えます。へびつかい座は、この黄道上に位置しているにも関わらず、伝統的には十二星座には数えられてきませんでした。星座絵では、へびつかい座は大きなへびを抱えている姿で描かれています。その名前の由来は、ギリシャ語で「へびを持つ者」を意味する言葉にさかのぼります。まさに、その姿を表した名前と言えるでしょう。この星座は、黄道十二宮の円の外側、つまり従来の十二星座の領域の外に位置しているため、1970年頃までは占星術の世界ではあまり注目されていませんでした。ところが、1970年にスティーブン・シュミットという人物が新しい占星術の考え方を提唱しました。彼は、黄道上に位置する星座を全て考慮に入れるべきだと考え、黄道十二宮に二つの星座を追加することを提案したのです。その二つの星座とは、12月6日から31日生まれの人の星座となるへびつかい座と、5月12日から6月6日生まれの人の星座となるくじら座です。シュミットの提唱した新しい占星術では、従来の十二星座に加えてこの二つの星座を加えた十四星座占い、そしてへびつかい座のみを加えた十三星座占いが作られました。こうして、長らく占星術の世界で脇役だったへびつかい座は、新たな脚光を浴びることになったのです。
