黄道12宮

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星の動き

順行:惑星の通常の動き

天球上で惑星は通常、東から西へと移動しているように見えます。これを順行と呼びます。太陽の通り道である黄道には、おひつじ座、おうし座、ふたご座など、12の星座が並んでいます。これらの星座を背景に、惑星は東から西へと順に進んでいくように見えるのです。まるで宇宙の時計が規則正しく時を刻んでいるかのようです。太陽と月は常にこの順行運動を続けており、逆行することはありません。地球から見ると、太陽は毎日東から昇り西へ沈み、月は満ち欠けを繰り返しながら夜空を移動していきます。これは、太陽と月が地球に近い天体であり、地球の公転の影響を大きく受けるためです。しかし、火星、木星、土星などの惑星は、順行と逆行を繰り返します。これらの惑星は地球よりも太陽から遠く離れた軌道を持ち、それぞれの周期で太陽の周りを公転しています。地球もまた太陽の周りを公転しているため、地球とこれらの惑星の位置関係が変化することで、見かけ上、惑星が西から東へと逆向きに動いているように見えることがあります。これが逆行と呼ばれる現象です。惑星の動きが逆行から順行に転じる時を「留」と呼び、この時は惑星のエネルギーが滞っているように感じられます。しかし、順行は惑星の本来の動きであり、宇宙の調和のとれたリズムを象徴しています。この自然な流れに乗ることで、私たちも物事を滞りなく進め、本来の力を発揮することができるでしょう。まるで大海原を航海する船が順風を受けてスムーズに目的地へと進んでいくように、私たちも宇宙のリズムに同調することで、より良い方向へと導かれるのです。
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