月の南交点

月の通り道と太陽の通り道が交わる点をノードと呼びます。このノードは二つあり、南から北へ通過する点をドラゴンテイル、北から南へ通過する点をドラゴンズヘッドと呼びます。ドラゴンテイルは天球上で月の通り道が太陽の通り道である黄道を南から北に横切る点であり、過去からの影響や生まれ持った性質、無意識のうちに繰り返す行動などを表すと考えられています。古くから「竜の尾」とも呼ばれ、ラテン語ではカウダ・ドラコニスと呼ばれてきました。ドラゴンテイルは、私たちが過去世から受け継いできた才能や経験、そして過去の行いから生じたカルマを象徴しています。それはあたかも過去からの贈り物であると同時に、乗り越えるべき試練も示唆しています。過去の経験から学び、魂を成長させるための鍵がドラゴンテイルには隠されているのです。ホロスコープ上で、ドラゴンテイルは記号を使って示され、どの星座やハウスに位置するのかによって、人生の様々な面に影響を及ぼします。例えば、ドラゴンテイルが位置する星座は、生まれ持った才能や得意分野を示し、ハウスはその才能を発揮する環境や状況を示すと考えられています。ドラゴンテイルは、私たちがどこから来たのか、そしてどこへ向かうべきなのかを示す、羅針盤のような役割を果たしています。それは私たち自身の魂のルーツを探求し、人生の目的を理解するための、大切な道標となるでしょう。過去の経験を振り返り、繰り返すパターンに気づくことで、私たちはより良い未来を創造していく力を得ることができるのです。