天文学 恒星時:宇宙のリズム
私たちが普段使っている時間は、太陽の動きをもとに作られています。これを太陽時と言います。一方で、遥か遠くの星々を基準にして測る時間を恒星時と言います。恒星時は、地球の自転をより正確に表す尺度となるのです。地球は太陽の周りを一年かけて公転しています。同時に、地球は自転もしています。この自転によって、昼と夜が生まれます。太陽時では、太陽が空の同じ位置に戻るまでの時間を一日、つまり24時間と定義しています。しかし、地球は公転しているため、太陽を基準にすると、自転の本当の周期より少し長くなってしまいます。恒星時は、はるか遠くにある星を基準点として、地球が自転する時間を測ります。遠くの星は、地球の公転の影響をほとんど受けません。そのため、恒星時は地球の自転そのものの時間をより正確に反映しています。地球が自転して星が再び同じ位置に戻るまでの時間が恒星時の一日で、約23時間56分4秒です。太陽時と恒星時の間に約4分の差があるのは、地球の公転によるものです。地球は太陽の周りを公転しながら自転しているので、太陽が同じ位置に戻るまでには、地球は自転を一周した後、さらに少しだけ回転する必要があります。この余分な回転に約4分かかります。夜空を見上げると、星々が毎日少しずつ早く昇ってくるように見えますが、これも地球の公転によるものです。恒星時を使うことで、この公転の影響を取り除き、地球の自転だけを正確に捉えることができるのです。
