技法 西洋占星術におけるドシャ
「ドシャ」とは、古代インドの言葉で「欠点」や「傷」を意味します。これは、インドの伝統的な星占いであるヴェーダ占星術で使われる大切な考え方です。人の生まれたときの星の配置を示した図(ホロスコープ)を見ると、そこに様々な星の組み合わせや位置関係が現れます。それらの中には、あまり良くない状態を示すものがあり、これが「ドシャ」と呼ばれます。ドシャは、人生における試練や困難を示すと考えられています。これは、前世からの行いの結果、つまりカルマによるものとされています。ドシャは、特定の星の影響や、いくつかの星同士の組み合わせによって生じます。そして、その種類や強さによって、人生の様々な面に影響を与えます。例えば、「クーヤ・ドシャ」は結婚生活に問題が起こる可能性を示唆し、「ケートゥ・ドシャ」は心の不安定さを示唆します。このように、様々な種類のドシャが存在します。ホロスコープ全体を丁寧に分析することで、どのようなドシャがあるのかを特定することができます。ドシャがあるということは、必ずしも悪いことばかりではありません。むしろ、自分自身を成長させたり、精神的に高まるためのチャンスと捉えることもできます。試練を乗り越えることで、人は大きく成長するのです。大切なのは、自分のホロスコープにどんなドシャがあるのかを理解し、その影響を和らげるための方法を見つけることです。そうすることで、困難を乗り越え、より良い人生を歩むことができるでしょう。星からのメッセージをしっかりと受け止め、前向きに進んでいくことが大切です。
