星の位置 バルサミックムーン:運命への道筋
バルサミックムーンとは、私たちの魂の生まれ変わりを象徴する特別な時間です。西洋占星術では、太陽と月はそれぞれ人生における目的意識と感情を表します。バルサミックムーンは、この太陽と月の位置関係から読み解くことができます。月は満ち欠けを繰り返しながら、絶えずその姿を変えていきます。太陽の周りを公転する月は、やがて太陽に追いついて重なります。この太陽と月が重なる直前の、黄道上で太陽から45度以内に月が位置する時期をバルサミックムーンと呼びます。夜空に浮かぶ月は、太陽の光を反射して輝きを放ちます。しかし、バルサミックムーンの時期には、月は太陽に近づくため、その光は弱々しくなります。まるで夜空に溶け込むかのように、月は静かに太陽との合流を待っているかのようです。このことから、バルサミックムーンは終わりと始まり、そして新たなサイクルへの準備期間を象徴すると考えられています。バルサミックムーンは、これまでのサイクルの集大成の時でもあります。過ぎ去った出来事を振り返り、そこから得た学びや経験を整理するのに最適な時期です。また、次のサイクルで何を成し遂げたいのか、どのような自分になりたいのかをじっくりと考え、心の準備をすることも大切です。バルサミックムーンは、まるで静かな湖面のようです。心静かに自分自身と向き合い、内なる声に耳を澄ませることで、新たなサイクルへの道が開かれるでしょう。それはまるで、古い殻を脱ぎ捨て、新たな自分に生まれ変わるような、神秘的な体験となるはずです。
