技法 惑星のパワー:ドリカバラ
ドリカバラとは、西洋占星術で使われる、惑星の持つ力を測る物差しです。惑星は、他の惑星との繋がり方によって力を増したり、弱められたりすると考えられています。この繋がりは、アスペクトと呼ばれ、良い繋がりと悪い繋がりがあります。ドリカバラは、このアスペクトの影響を数値で表し、惑星の総合的な強さを評価する時に使います。例えるなら、惑星の人気投票のようなものです。多くの良い星から好ましい繋がりを受けている惑星はドリカバラの値が高く、逆に多くの悪い星から悪い繋がりを受けている惑星はドリカバラの値が低くなります。ドリカバラは、惑星の吉凶を単独で判断するものではありません。他の要素と合わせて総合的に判断する必要があります。惑星の持つ潜在的なパワーを示す指標の一つと考えてください。例えば、ある惑星が本来の位置する星座で強い力を発揮できる状態だとしても、多くの悪い星から悪い繋がりを受けていると、その力は制限されてしまいます。逆に、本来弱い位置にある惑星でも、多くの良い星から良い繋がりを受けていると、力を増幅させることができます。生まれた時の惑星の配置図で、自分のどの惑星が力を持ち、どの惑星が弱まっているのかを知る手がかりの一つとして、ドリカバラは役立ちます。運行中の惑星の配置図にドリカバラを当てはめれば、その時、どの惑星が影響力を持ち、物事がどのように展開していくのかを読むヒントにもなります。このように、ドリカバラは惑星の真の強さを理解する上で重要な要素となります。ただし、ドリカバラだけで物事を判断するのではなく、他の占星術の要素も合わせて総合的に判断することが大切です。
