チャートルーラー

記事数:(4)

チャート

チャートルーラー:運命の支配星

生まれた時に空に広がる星の配置図、これを星占いではホロスコープと呼びます。ホロスコープは一人一人違っていて、その人だけのものです。このホロスコープ全体を統べる、いわば指揮官のような役割を持つ星を支配星と呼びます。支配星は、アセンダントと呼ばれる場所の星座に対応する星です。アセンダントとは、生まれたまさにその瞬間に東の空に昇っていた星座のこと。これは、その人がこの世に初めて登場した時のイメージ、つまり他の人からどう見られるか、どのように自分を表現するかといったものを表しています。例えて言うなら、舞台に初めて登場する役者のようなものです。その役者がどんな衣装を着て、どんな雰囲気で登場するのかは、観客に強い印象を与えます。アセンダントも同様に、その人の第一印象や外見、行動パターンなどを示す重要な要素です。そして、このアセンダントを支配する星こそが、その人の個性や人生の方向性を左右する支配星となるのです。支配星を知ることで、自分自身の隠れた力や才能、そして人生における目標や課題をより深く理解することができます。自分の生まれ持った性質や、どのような道を歩むべきかといった手がかりを得られるのです。それはまるで、人生という航海の羅針盤を見つけるようなものです。支配星は単に性格だけでなく、人生における選択や行動にも影響を与えると考えられています。自分の支配星がどの星なのかを知り、その星の性質を理解することで、より自分らしい生き方を選び、充実した人生を送るためのヒントを得ることができるでしょう。
技法

傷ついた度数:占星術の謎

人はこの世に生まれた瞬間、空に輝く星々の配置が一人ひとりの運命を描き出す地図となります。この地図、つまり出生図において、星々が位置する場所をさらに細かく示すのが度数です。黄道と呼ばれる太陽の通り道は360の区切りに分けられており、それぞれの度数には意味と象徴が込められています。度数は、星々が持つ本来の力をさらに具体的に表現する、言わば星々のささやきのようなものと言えるでしょう。例えば、勇気と行動力を象徴する火星が、情熱的なエネルギーを持つ五度に位置する場合、その人は強い意志と行動力で周りを惹きつけるカリスマ性を持ち合わせていると解釈できます。反対に、同じ火星が、穏やかさを象徴する十五度に位置する場合、その人は内に秘めた情熱をじっくりと温め、着実に目標を達成していくタイプだと考えられます。このように、同じ惑星であっても、度数が変わることでその人の性質や運命は大きく変化するのです。度数は、星々の力をより精密に読み解くための重要な鍵となります。太陽や月、火星や金星といった惑星がどの星座の何番目の度数に位置しているかによって、その人の性格や才能、人生における課題や可能性などが詳細に浮かび上がってきます。例えば、コミュニケーションを司る水星が、知性を象徴する度数に位置する人は、明晰な頭脳と優れた表現力で周囲を魅了するでしょう。また、愛と美を象徴する金星が、調和を象徴する度数に位置する人は、穏やかな雰囲気と社交性で多くの人から愛されるでしょう。このように、度数の意味を知ることで、自分自身や周りの人々をより深く理解し、より良い人生を歩むための指針を得ることができます。度数は、星々が私たちに語りかける秘密の言葉と言えるでしょう。その言葉を紐解くことで、私たちは運命の扉を開き、より豊かで彩り豊かな人生を創造していくことができるのです。
技法

男性的な度数:その影響と意味

人は生まれた時に、天体の配置によって持って生まれた性質があると星占いは考えます。空を十二の星座が30度ずつ分け、円のように360度で表す黄道と呼ばれるものがあり、この黄道を1度ずつ細かく見ていくと、それぞれの度に意味があると考えられています。この度数の中で、「男性的な度数」と呼ばれるものがあり、これらの度数に天体が位置すると、その人の性質に男性的な傾向が強まるとされています。これは、性別に関わらず影響を与えます。男性であれば、より男らしく、女性であれば、男性的な面が強調されるということです。例えば、何事にも積極的に行動したり、すぐに決断を下したり、人に頼らず一人で物事を進めたり、誰かと競争して勝ちたいと思う気持ちなどが、より強く表れるとされています。これらの性質は、社会で生活していく上で、プラスに働く場合もあれば、マイナスに働く場合もあります。例えば、リーダーシップを発揮して集団をまとめるのに役立つこともあれば、周囲の意見を聞かずに独断で行動して、反感を買ってしまうこともあるでしょう。また、独立心が強すぎるあまり、孤立してしまう可能性もあります。特に、生まれた時の東の地平線に位置する星座の度数を表すアセンダントや、ホロスコープ全体を支配する天体であるチャートルーラーがこの男性的な度数にある場合は、その人の人生全体に大きな影響を与えると考えられています。これらの度数は、大昔の星占い師たちが、長い時間をかけて人々を観察し、記録してきた経験から導き出されたものです。そして現代でも、多くの星占い師が鑑定を行う際に、この度数の影響を考慮に入れています。
技法

図勢の支配星:アルムテン・フィグリス

人は生まれた時、空に星々が特有の絵を描きます。この星の絵から、その人の持ち味や人生の流れを読み解くのが西洋占星術です。数ある占星術の手法の中で、アルムテン・フィグリスは、どの星の影響力が一番強いかを知るための大切な方法です。アルムテン・フィグリスとは、「図の支配星」という意味で、生まれた時の星の配置全体を支配する、一番重要な星を指します。この支配星は、星々に点数を付けることで決まります。それぞれの星は、星座の支配、高揚、三分位、位相、項といった状態に応じて点数を持ちます。そして、最終的に一番高い点数を獲得した星が、アルムテン・フィグリス、つまり図の支配星となります。例えば、ある人が生まれた時に、太陽がおひざ元の星座に位置し、月が高い位置にあり、他の星もそれぞれ特定の位置にあるとします。それぞれの星の位置や状態によって点数が計算され、合計点が一番高い星、例えば太陽がアルムテン・フィグリスと決定されます。この場合、太陽の力がその人の人生に最も大きな影響を与えると考えられます。明るく活動的な性質や、指導者としての素質を持つ可能性を示唆しているかもしれません。このように、アルムテン・フィグリスは、その人の生まれ持った性質や、人生における方向性を知る手がかりとなります。生まれた時の星の配置から、自分自身をより深く理解するための重要な鍵となるのです。アルムテン・フィグリスを知ることで、より詳しく星の配置を読み解き、自分自身を深く理解する一助となるでしょう。
error: Content is protected !!