ホロスコープの基盤:4つのアングル

ホロスコープの基盤:4つのアングル

星占いを知りたい

先生、「アングル」って西洋占星術でよく聞く言葉ですが、具体的にはどういう意味ですか?

西洋占星術研究家

いい質問だね。「アングル」はホロスコープ上で最も重要な4つの点、つまり上昇点、下降点、天頂、天底のことを指すよ。これらの点は、それぞれ東、西、南、北に対応しているんだ。

星占いを知りたい

東、西、南、北ですか?方位みたいなものなんでしょうか?

西洋占星術研究家

そうだね。生まれた瞬間、東の地平線から昇ってくる星座が上昇点、西の地平線に沈んでいく星座が下降点。そして、ホロスコープ上で一番高いところが天頂、真下が天底になるんだよ。それぞれが人生のテーマを表す重要なポイントなんだ。

anglesとは。

西洋占星術で使われる用語「アングル」について説明します。アングルは、ホロスコープの主要な四方向、つまり上昇点、下降点、天頂、天底のことを指します。

アングルとは

アングルとは

人はこの世に生まれた瞬間、天体の配置が一人ひとりの運命を記した設計図、つまり出生図を描くと考えられています。この出生図を読み解く上で重要な要素となるのが、アングルと呼ばれる4つの主要なポイントです。アングルは、東の地平線を示すアセンダント、西の地平線を示すディセンダント、天頂を示すミッドヘブン、そして天底を示すイムム・コエリを指します。これらは、出生図における東西南北の軸となり、まるで人生という舞台における方角を示す羅針盤のようです。

まず、東の地平線に位置するアセンダントは、まさに自分がこの世に生まれた瞬間を象徴するポイントであり、その人の外見や性格、第一印象などを形作ると考えられています。対して西の地平線にあるディセンダントは、他者との関わりや人間関係、そして結婚相手といった人生のパートナーとの出会いを示唆するポイントです。

次に、天頂に位置するミッドヘブンは、社会における立ち位置や目標、仕事やキャリアなど、人生における到達点、目指す頂点を表すと考えられています。一方、天底のイムム・コエリは、家庭環境や心の奥底、無意識の領域といった、いわばその人の根っこを示すポイントです。

これらの4つのアングルは、天体と同じように、人々の性格や運命に大きな影響を与えると考えられています。アングルを理解することは、出生図を読み解き、自分自身や他者をより深く理解するための重要な手がかりとなるでしょう。まるで、人生という複雑な航海の地図を手に入れるようなものです。アングルを学ぶことは、占星術という大海原へと漕ぎ出すための、最初の羅針盤を手に入れることと言えるでしょう。

アングル 位置 意味
アセンダント 東の地平線 外見、性格、第一印象
ディセンダント 西の地平線 他者との関わり、人間関係、結婚相手
ミッドヘブン 天頂 社会における立ち位置、目標、仕事、キャリア
イムム・コエリ 天底 家庭環境、心の奥底、無意識の領域

上昇点:アセンダント

上昇点:アセンダント

生まれた時に東の地平線から昇ってきた星座、それが上昇点、別名アセンダントです。この星は、あなたがこの世にどのように自分を映し出し、他の人からどのように見られているかを示す、とても大切な道しるべです。例えるなら、人が身につける仮面、あるいは社会に見せるのようなものです。

アセンダントは、初対面での印象、見た目、そして自分を表現する方法に大きな影響を与えます。また、人生という舞台で、どのように幕を開け、どんな姿勢で物事に取り組むのかも暗示しています。たとえば、おひつじ座が上昇点の人は、活動的で先頭に立つのが好きでしょう。おうし座なら、穏やかで着実な歩みを好みます。ふたご座は好奇心旺盛で、コミュニケーション上手な人でしょう。かに座は、周りの人に気を配り、優しく接するでしょう。しし座は、華やかで堂々とした存在感を放ちます。おとめ座は、几帳面で細やかな気配りが得意です。てんびん座は、調和を重んじ、洗練された雰囲気を持っています。さそり座は、強い意志と神秘的な魅力を秘めています。いて座は、明るく楽観的で、自由を愛します。やぎ座は、真面目で責任感が強く、目標達成に情熱を燃やします。みずがめ座は、個性的で独創的なアイデアを生み出します。うお座は、優しく共感力があり、芸術的な才能を持つでしょう。

このようにアセンダントは、その人の存在感を大きく左右する重要な指標です。自分自身を深く理解するために、アセンダントを知ることは欠かせません。自分のアセンダントを理解することで、より効果的に自分を表現し、周りの人とより円滑に付き合っていくことができるようになるでしょう。

星座 特徴
おひつじ座 活動的で先頭に立つのが好き
おうし座 穏やかで着実な歩みを好む
ふたご座 好奇心旺盛でコミュニケーション上手
かに座 周りの人に気を配り優しく接する
しし座 華やかで堂々とした存在感
おとめ座 几帳面で細やかな気配りが得意
てんびん座 調和を重んじ洗練された雰囲気
さそり座 強い意志と神秘的な魅力
いて座 明るく楽観的で自由を愛する
やぎ座 真面目で責任感が強く目標達成に情熱を燃やす
みずがめ座 個性的で独創的なアイデア
うお座 優しく共感力があり芸術的な才能を持つ

下降点:ディセンダント

下降点:ディセンダント

生まれた時の西の地平線に沈んでいく星座、それが下降点、つまりディセンダントです。これは、対人関係や結婚相手、そして周囲の人々とどのように関わっていくかを示す、人生において重要な意味を持つ場所です。

生まれた時の東の地平線から昇る星座であるアセンダントが、自分の外に見せる顔、つまり自分の個性や行動パターンを表すのに対し、ディセンダントは他者を通して自分自身を知るための鏡のような役割を果たします。自分がどのような人間関係を築きやすいか、どのような相手に惹かれるのか、そして人々との関わりの中でどのような役割を担うのか、これら全てがディセンダントに示されています。

例えば、ディセンダントがおとめ座にある人は、細やかで気配りができる相手に惹かれる傾向があります。また、自分自身も相手に対して献身的に尽くすことで、人間関係の満足感を得るでしょう。一方で、批判的になりすぎたり、完璧を求めすぎてしまう点に注意が必要です。

ディセンダントがてんびん座にある人は、調和を大切にし、社交的で魅力的な相手に惹かれるでしょう。バランス感覚に優れ、公平な判断を下せる人です。しかし、優柔不断になったり、周りの意見に流されてしまうこともあるため、自分自身の意思をしっかりと持つことが大切です。

このように、ディセンダントは私たちの人間関係における長所や短所を映し出します。ディセンダントを理解することで、人間関係における課題や成長すべき点が見えてきます。そして、より良い人間関係を築くためのヒントを得て、円滑なコミュニケーションを図ることができるようになるでしょう。自分自身をよく理解するためには、他者との関わりを通して学ぶことが重要です。ディセンダントは、そのための貴重な羅針盤となるでしょう。

下降点(ディセンダント) 意味 特徴 課題
おとめ座 他者を通して自分自身を知るための鏡 細やかで気配りができる相手に惹かれる
献身的に尽くすことで満足感を得る
批判的になりすぎたり、完璧を求めすぎてしまう
てんびん座 他者を通して自分自身を知るための鏡 調和を大切にし、社交的で魅力的な相手に惹かれる
バランス感覚に優れ、公平な判断ができる
優柔不断になったり、周りの意見に流されてしまう

天頂:ミッドヘブン

天頂:ミッドヘブン

生まれた時の空の頂点、つまり天頂に位置する天体や星座のことを「天頂」または「ミッドヘブン」と呼びます。ここは、社会の中での立ち位置や、仕事を通じた世の中への貢献、そして社会的な達成などを表す重要な場所です。天職や、社会でどのように認められたいか、どのような目標を掲げるかなどを読み解くことができます

ミッドヘブンは、仕事や職業上の成功の可能性を示すだけでなく、どのような分野で成功しやすいのか、どのような才能を発揮できるのかを示唆しています。たとえば、ミッドヘブンに情熱的な星座である獅子座があれば、人前に出る仕事や指導的な立場に就くことで才能を発揮できる可能性があります。また、緻密な作業を得意とする乙女座であれば、研究職や分析の仕事で力を発揮できるかもしれません。

ミッドヘブンは単に仕事上の成功だけを示すものではありません。社会の中での役割や、公的なイメージ、社会貢献への意欲も表しています。人々に奉仕したいという思いが強い人は、医療や福祉関係の仕事に就くことで、ミッドヘブンに示された使命を果たせるかもしれません。また、社会的地位や名声を得たいと強く願う人は、政治家や芸能界といった分野に進むことで、その願いを叶える可能性があります。

自分のミッドヘブンを知ることは、自分自身の進むべき道を照らし出す羅針盤のような役割を果たします。仕事選びで迷った時、人生の目標を見失った時、ミッドヘブンに立ち返ることで、新たな気づきやヒントを得ることができるでしょう。天頂に輝く星々が、あなたの未来を明るく照らし出すはずです。

ただし、ミッドヘブンは可能性を示すものであり、必ずしもその通りになるという保証はありません。努力や環境、他の天体の配置など、様々な要素が絡み合って人生は形作られます。ミッドヘブンは人生の道標の一つとして捉え、他の要素も総合的に判断することが大切です。

項目 説明
天頂/ミッドヘブンとは 生まれた時の空の頂点に位置する天体や星座。社会の中での立ち位置、仕事を通じた世の中への貢献、社会的な達成などを表す。
読み解けること 天職、社会でどのように認められたいか、どのような目標を掲げるか。仕事や職業上の成功の可能性、成功しやすい分野、発揮できる才能、社会の中での役割、公的なイメージ、社会貢献への意欲。
星座の例 獅子座:人前に出る仕事や指導的な立場。乙女座:研究職や分析の仕事。
その他の示唆 人々に奉仕したい思い:医療や福祉関係。社会的地位や名声を得たい願望:政治家や芸能界。
役割 自分自身の進むべき道を照らし出す羅針盤。人生の目標を見失った時のヒント。
注意点 可能性を示すものであり、必ずしもその通りになる保証はない。人生の道標の一つとして捉え、他の要素も総合的に判断する。

天底:イムム・コエリ

天底:イムム・コエリ

天底、すなわちイムム・コエリは、ホロスコープの下部に位置し、天頂(ミッドヘブン)のちょうど反対側にあります。これは、私たちの心の奥深く、まさに根っこの部分を象徴する重要な場所です。生まれた場所、育った家庭、そして幼い頃の記憶…。これらは私たちの人格形成に大きな影響を与え、大人になってからも無意識のうちに私たちの行動や思考を左右しています。イムム・コエリは、まさにそのような私たちの根源を探るための手がかりとなるのです。

イムム・コエリは、家族や故郷とのつながりを示すと同時に、幼少期の経験、特に家庭環境が私たちにどのような影響を与えたかを教えてくれます。例えば、温かく愛情に満ちた家庭で育った人は、安心感や信頼感といった感情が根底にあり、人と深い関係を築くのが得意かもしれません。反対に、厳しい環境で育った人は、心の奥底に不安や孤独を抱えている可能性があります。

また、イムム・コエリは、私たちが無意識のうちに持っている価値観も表しています。幼い頃に親や周囲の人々から教えられたこと、繰り返し経験してきた出来事を通して、私たちは特定の価値観を形成します。これは、私たちが何に喜びを感じ、何に怒りを感じるのか、どのような人生を歩みたいと願うのかといった、人生の指針となるものです。

イムム・コエリを理解することは、自分自身を深く理解するための第一歩です。自分のルーツや家庭環境と向き合い、心の奥底にある感情や経験を理解することで、より安定した精神状態を築き、人生における確固たる基盤を固めることができるでしょう。それはまるで、大きな木がしっかりと根を張ることで、高く成長し、どんな嵐にも耐えられるようになるのと同じです。自分自身の根っこを知ることで、私たちはより強く、よりしなやかに生きていくことができるのです。

項目 説明
位置 ホロスコープの下部、天頂の反対側
象徴 心の奥深く、根っこ、人格形成の基盤
関連要素 生まれた場所、家庭環境、幼少期の記憶、無意識の価値観
影響 安心感、信頼感、不安、孤独、人生の指針
理解による効果 自己理解の深化、精神の安定、人生の基盤確立

アングルと人生の4領域

アングルと人生の4領域

人生には、まるで羅針盤のように私たちを導く4つの重要な角度、アングルが存在します。これらの角度は、人生における4つの大切な領域を表し、互いに深く関わり合いながら、私たち一人ひとりの人生を形作っています。

まず、東の地平線から昇る太陽のように、私たちが社会にどのように自分自身を表現し、人生の舞台にどのように登場するかを示すのがアセンダントです。これは、いわば私たちの「仮面」であり、第一印象や外に向ける顔、そして他人からどのように見られたいかを表します。自分の個性を理解し、それをどのように表現していくか、その出発点がここにあります。

次に、アセンダントのちょうど反対側に位置するのがディセンダントです。これは、他者との関わり、特に親密なパートナーシップを通じて学ぶべき課題や成長のポイントを示しています。結婚相手や親友、仕事上のパートナーなど、深い関係性を築く中で、私たちは自分自身を映し出す鏡のように相手を通して自分自身を理解していくのです。

空の頂点に位置するミッドヘブンは、社会における目標や達成、キャリアや人生の目的を表します。いわば、社会という大海原を航海する上での目的地を示す灯台のようなものです。どのような方向へ進み、どのような功績を残したいのか、その道筋を示してくれるでしょう。

最後に、ミッドヘブンの反対側、私たちの心の奥底、家庭やルーツ、そして精神的な基盤を表すのがイムム・コエリです。ここは、私たちが心の安らぎと安心感を得る場所であり、自分自身を深く見つめ直し、新たな出発点を見つけるための大切な場所です。

これら4つのアングルを理解することで、私たちは自分自身をより深く理解し、人生における様々な出来事の意味を紐解くことができるでしょう。それぞれの領域での課題や成長のポイントを把握し、バランスのとれた人生を築くためのヒントが隠されているのです。日々の出来事をこれらの4つの領域と関連付けて考えてみることで、より深い洞察を得ることができ、自分自身をより深く理解することにつながるでしょう。まるで人生の羅針盤のように、4つのアングルは私たちをより良い方向へと導いてくれるでしょう。

アングル 意味
アセンダント 社会における自己表現、人生の舞台への登場の仕方、第一印象、外に向ける顔
ディセンダント 他者との関わり、親密なパートナーシップ、深い関係性を通じて学ぶべき課題、成長のポイント
ミッドヘブン 社会における目標、達成、キャリア、人生の目的
イムム・コエリ 心の奥底、家庭、ルーツ、精神的な基盤、心の安らぎ、新たな出発点
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