西洋占星術におけるフェース

西洋占星術におけるフェース

星占いを知りたい

先生、『フェイス』って西洋占星術の用語で出てきました。月の左隣、または太陽の右隣のハウスにある惑星のことらしいのですが、もっと詳しく教えて下さい。

西洋占星術研究家

そうですね。『フェイス』は、プトレマイオスの時代に使われていた占星術用語で、本来は月よりも左側のハウス、または太陽よりも右側のハウスにある惑星のことを指していました。さらに、その惑星が自身の星座と同じ数のハウスにあれば、『フェイス』にあるとされていました。現代占星術では少し意味が変わってきています。

星占いを知りたい

現代占星術ではどのように変化したのですか?

西洋占星術研究家

現代では『フェイス』は『デカン』とも呼ばれ、各星座を10度ずつ3等分した区分のことを指します。それぞれの区分に守護星が割り当てられていて、星座には3つのデカン、つまり6つのフェイスがあるとされています。フェイスは活発であったり、受容的であったりと性質があり、惑星の品位(状態の良し悪し)を判断する重要な要素です。

Faceとは。

西洋占星術の用語「フェイス」について説明します。この言葉は、古代の占星術師プトレマイオスによって使われていました。月は右へ、太陽は左へ、それぞれ数えて同じだけ離れた場所に星がある状態をフェイスと呼びました。現代の占星術では、フェイスは「デカン」とも呼ばれ、星座を10度ずつ、あるいは5度ずつに区切ったものと考えられています。プラスの性質を持つものとマイナスの性質を持つものがあります。それぞれの星座は最大6つのフェイスを持ち、フェイスごとに支配する星が決まっています。フェイスには活動的なものと受容的なものがあり、星にとって重要な品位とされています。

古代におけるフェース

古代におけるフェース

遠い昔、星々の動きを読み解き、人の運命や世の移り変わりを予測する占星術が盛んに行われていました。その中で、「フェース」という考え方が、天体の配置を理解する上で重要な役割を担っていました。この「フェース」という言葉は、有名な天文学者であり占星術師でもあるプトレマイオスによって用いられました。

プトレマイオスは、夜空に輝く月を基準にして、左側に位置する部屋、もしくは太陽を基準にして右側にある部屋に惑星がある時、その惑星は「フェース」にあると定義しました。さらに、それぞれの惑星には本来の居場所となる星座があり、その星座と同じ番号の部屋に惑星が入る場合も「フェース」とみなされました。

例えば、牡羊座を本来の居場所とする火星が、最初の部屋に入室した場合、火星は自らの「フェース」にあると言えます。この状態は、惑星が持つ力が最も発揮されやすい状態だと考えられていました。「フェース」にある惑星は、その影響力が強まり、人の運命や性格に大きな影響を与えると信じられていたのです。

古代の占星術師たちは、こうした天体の細かい配置や惑星の状態を丹念に観察し、その意味を解き明かすことで、未来を予測したり、人の個性や運命を占ったりしていました。現代の占星術とは異なる部分もありますが、天体の動きを理解し、人の運命を読み解こうとする姿勢は、今も昔も変わりません。「フェース」という概念は、複雑な要素が絡み合う古代占星術において、重要な役割を果たしていたと言えるでしょう。

フェースの条件 説明
月を基準に左側の部屋、または太陽を基準に右側の部屋に惑星がある。 プトレマイオスによるフェースの定義。
惑星が本来の居場所となる星座と同じ番号の部屋に入室する。 惑星本来の力の発揮しやすい状態。 牡羊座(第1星座)を本来の居場所とする火星が、第1室に入室した場合。

現代におけるフェース

現代におけるフェース

現代の星占いでは、星座をさらに細かく分けて占う考え方が広まっています。この細分化された部分を「フェース」または「デカン」と呼びます。それぞれの星座は、均等に5度ずつ、あるいは10度ずつに分割され、全部で最大6つのフェースが存在します。これらのフェースは、それぞれにプラスまたはマイナスの性質を持っていると考えられています。

昔の星占いでは、太陽や月との位置関係からフェースを判断していましたが、現代の星占いでは星座そのものを基準としています。例えば、おひつじ座であれば、おひつじ座の始まりから5度ずつ、あるいは10度ずつに区切っていきます。それぞれのフェースには、それぞれを支配する星が割り当てられています。例えば、おひつじ座の最初のフェースは火星、次のフェースは太陽、といった具合です。

フェースには、「活発」と「受容的」という二つの性質があります。活発なフェースにある星は、その影響力を強く発揮し、持ち前の性質を前面に出します。反対に、受容的なフェースにある星は、その影響力は弱まり、控えめな性質となります。

星占いで星の影響力の強さを判断する要素は、「品位」と呼ばれます。フェースは、この品位を判断する上で重要な要素となります。つまり、同じ星座にあっても、どのフェースに星があるかによって、その星の働きが大きく変わってくるのです。現代の星占いでは、このフェースを考慮することで、より深く、きめ細やかな占いが可能になると考えられています。

項目 説明
フェース/デカン 星座を5度または10度ずつに分割した領域(最大6フェース)。それぞれプラス/マイナスの性質を持つ
基準 現代占星術では星座そのものを基準とする(例:おひつじ座の始まりから5度/10度ずつ)
支配星 各フェースには支配星が割り当てられる(例:おひつじ座1番目のフェースは火星、2番目は太陽)
フェースの性質 「活発」:星の性質が強く出る

「受容的」:星の性質が弱く、控えめになる
品位 星の影響力の強さを示す要素。フェースは品位判断の重要な要素
現代占星術の利点 フェースの考慮により、より深くきめ細やかな占いが可能

フェースと品位

フェースと品位

星占いで大切な考えである「品位」についてお話しましょう。品位とは、惑星が持つ本来の力をどれくらい発揮できるかを示すものです。この品位を判断する時に欠かせない要素の一つが「フェース」です。フェースとは、黄道十二宮をさらに細かく分割した領域のことで、それぞれの領域を惑星が支配しています。

惑星が自分の支配するフェースに位置する時は、まるで故郷にいるように力を存分に発揮できると考えられています。この状態を「品位が高い」と表現します。例えば、太陽が獅子宮のフェースに位置する場合、太陽の輝きは最大限に発揮され、持ち前の明るさや活力が増幅されるでしょう。反対に、他の惑星の支配するフェースに位置する場合、その惑星の力は少し弱まってしまう、あるいは本来とは違う形で力を発揮する、と考えられています。これは、慣れない土地で本来の力を出し切れない様子に似ています。例えば、火星が天秤宮のフェースに位置する場合、本来の行動力や情熱が抑えられ、協調性や美的感覚といった天秤宮の特徴が前面に出てくるかもしれません。

このように、フェースは惑星の力を大きく左右する要素であり、星占いを深く理解する上で重要な鍵となります。それぞれの惑星がどの宮やフェースで、どのように力を発揮するのかを学ぶことで、星からのメッセージを読み解く力が格段に向上します。品位とフェースの関係を理解することは、複雑な星の配置を読み解き、より正確な占断を行うために欠かせない知識と言えるでしょう。それぞれの惑星の持つ本来の性質と、フェースによる力の変化を組み合わせることで、より深く星の影響を理解し、未来への指針を得ることができるのです。

項目 説明
品位 惑星が本来の力をどれくらい発揮できるかを示す指標
フェース 黄道十二宮をさらに細かく分割した領域。それぞれの領域を惑星が支配している。
惑星が自分の支配するフェースに位置する場合 品位が高く、本来の力を存分に発揮できる。 太陽が獅子宮のフェースに位置する場合、明るさや活力が増幅される。
惑星が他の惑星の支配するフェースに位置する場合 力が弱まる、あるいは本来とは違う形で力を発揮する。 火星が天秤宮のフェースに位置する場合、行動力や情熱が抑えられ、協調性や美的感覚が前面に出てくる。

フェースの支配星

フェースの支配星

人は生まれ持った星回りによって、その人の性質や運命が左右されると考えられています。その中でも「フェース」と呼ばれる区分は、より細かな運命を読み解く鍵となります。それぞれの星座は10度ずつ、3つのフェースに分割され、各フェースには特定の星が支配星として割り当てられています。この支配星は、そのフェースの性質や影響力を決定づける重要な要素です。

例として、活動宮に属する牡羊座を見てみましょう。牡羊座の最初のフェース(0度~9度59分)は、火星が支配星です。火星は行動力や情熱を象徴する星ですから、このフェースに天体を持つ人は、牡羊座の性質に加えて、より積極的で行動力に溢れた性質を持つと解釈できます。次のフェース(10度~19度59分)の支配星は太陽です。太陽は生命力や創造性を象徴するため、このフェースに天体を持つ人は、牡羊座の持つ開拓精神に加えて、創造的な表現力やリーダーシップを発揮する傾向があると解釈できます。そして最後のフェース(20度~29度59分)の支配星は金星です。金星は愛や美を象徴するため、このフェースに天体を持つ人は、牡羊座の情熱的な性質に加えて、調和や美意識への強いこだわりを持つと解釈できます。

このように、同じ星座であっても、どのフェースに天体があるかによって、その人の性質は微妙に変化するのです。どの星が支配星となっているかを知ることで、そのフェースが持つ意味や、そこに位置する惑星への影響をより深く理解することができます。フェースと支配星の組み合わせは、多様で複雑な解釈を生み出し、星回りの奥深さを示す重要な要素と言えるでしょう。

星座 フェース (度数) 支配星 性質・影響
牡羊座 (活動宮) 0~9度59分 火星 積極性、行動力
10~19度59分 太陽 創造性、リーダーシップ
20~29度59分 金星 調和、美意識

フェースの活用

フェースの活用

生まれたときの星の配置図であるホロスコープは、一人一人に備わった性質や才能、秘めた可能性を読み解くための地図のようなものです。この地図をより深く理解するために役立つのが「フェース」と呼ばれる区分です。ホロスコープの円をさらに細かく分割したものがフェースであり、それぞれの区分に特定の意味が込められています

例えば、ある惑星がどのフェースに位置しているかによって、その惑星の持つ本来の力がどのように現れるのかを詳しく分析することができます。輝く太陽が持つエネルギーも、位置するフェースによって、創造的な表現に向けられたり、周囲を照らす温かさとなったり、様々な形に変化するのです。まるで太陽の光がプリズムを通過することで七色の虹に変化するように、フェースは惑星のエネルギーを特定の方向へ導く役割を果たすと言えるでしょう。

また、刻々と変化する星の位置、つまり運行(トランジット)を読む際にも、フェースは重要な手がかりとなります。運行中の惑星がどのフェースを通過するのかによって、私たちにもたらされる影響の質や強さが変わると考えられています。空を流れる雲のように、運行中の惑星は常に変化し続けるため、フェースを理解することで、より正確にその影響を読み解くことができるのです。

フェースは、ホロスコープという複雑なパズルを解くための重要なピースの一つです。それぞれのフェースが持つ意味を知ることで、占星術による分析はより深みを増し、より精度の高い解釈が可能となります。まるで宝探しのように、フェースを活用することで、ホロスコープに隠された秘密を解き明かし、自分自身をより深く理解する手がかりを見つけることができるでしょう。

フェース 役割 詳細
ホロスコープの分割領域 惑星のエネルギーを特定の方向へ導く 惑星の本来の力がどのように現れるかを分析するのに役立つ
運行(トランジット)における惑星の通過領域 惑星の運行による影響の質や強さを変化させる 運行中の惑星の変化を読み解く手がかりとなる
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