天文学 大円:天球を読み解く鍵
丸い球を思い浮かべてください。地球もそうですし、スイカなどもそうですね。この真ん中を綺麗に真っ二つに切る時、切り口は必ず円の形になります。この、球のど真ん中を通って表面に描かれる円の事を大円と言います。大円は、球の表面に描かれる円の中で一番大きな円です。球を半分に切った時の切り口なので、その大きさは球の直径と同じになります。地球を例に考えてみましょう。地球は完全な球ではありませんが、ほぼ球体と見なせます。地球儀をよく見ると、横方向にぐるりと線が引かれています。これは赤道ですね。赤道は地球をちょうど南北に半分に分ける線で、これも大円の一つです。また、地球儀には北極と南極を結ぶ縦の線もたくさん引かれています。これは経線です。全ての経線も、地球の中心を通っているので、大円に該当します。では、大円ではない円にはどんなものがあるでしょうか。地球儀で言うと、赤道以外の横線は緯線と呼ばれます。緯線は赤道から北極や南極に近づくほど小さくなり、北極や南極点では点になってしまいます。これらの緯線は地球の中心を通っていないため、大円ではありません。大円ではない円は、球の表面に描かれていても、中心を通っていないため、大円よりも小さい円になります。夜空に見える星たちの位置を考える時にも、この大円の考え方は大切です。天文学では、星を大きな球体に貼り付けたように考えて、その位置を測ります。この仮想的な球を天球と言います。天球上でも大円は重要な役割を果たし、星の動きや位置関係を理解するのに役立ちます。例えば、太陽の通り道である黄道も天球上の大円です。
