外見

人はこの世に生まれた瞬間、天にある星々の配置によって運命づけられると言われています。西洋占星術では、空を１２の部屋に分け、それぞれの部屋をハウスと呼び、人生における様々な出来事を司ると考えられています。その最初の部屋、第一ハウスはまさに「自分自身」を表す重要な場所です。生まれた時に東の地平線に昇っていた星座、つまりアセンダントがこのハウスの支配星となり、その人の本質的な性質や外見、他人からどう見られるかといった第一印象を決定づけます。例えるなら、舞台の幕が上がった時、最初にスポットライトを浴びる役者のようなものです。人前に出た時の立ち居振る舞い、話し方、纏う雰囲気、これらは全て第一ハウスの支配下にあります。明るく活発な印象を与える人もいれば、物静かで思慮深い印象を与える人もいるでしょう。服装の好みや身体的な特徴も、このハウスの影響を受けます。すらりとした体型や、華やかな顔立ちなど、生まれ持った外見的特徴は第一ハウスに表れるのです。また、第一ハウスは健康状態にも関わっています。持って生まれた体質や、身体の丈夫さ、病気への抵抗力などを示します。活気に満ち溢れ、エネルギッシュな人もいれば、反対に身体が弱く、病気に悩まされやすい人もいます。これは第一ハウスの状態によって左右されるのです。第一ハウスを読み解くことは、自分自身を深く知るための大きな手がかりとなります。自分の外見や性格、健康状態など、自分自身を形作る様々な要素を知ることで、より良く生きるための指針を見つけることができるでしょう。まるで自分自身を映し出す鏡のような第一ハウス。そこに映る自分の姿をよく観察することで、隠された才能や可能性に気づくことができるかもしれません。