相性占星術:インタアスペクト入門

星占いを知りたい
先生、『インターアスペクト』ってどういう意味ですか?二つのホロスコープの間でできるアスペクトだっていうのはなんとなくわかるんですけど、一つだけのホロスコープではアスペクトはできないんですか?

西洋占星術研究家
いい質問だね。一つのホロスコープの中にもアスペクトはできるよ。例えば、自分のホロスコープで太陽と月が90度の角度にあれば、それはアスペクトの一つだ。インターアスペクトは、二人のホロスコープを比べる時に使うんだ。

星占いを知りたい
なるほど。じゃあ、自分のホロスコープの中のアスペクトと、二人のホロスコープを比べてみるインターアスペクトは、別々に考える必要があるんですね。

西洋占星術研究家
その通り。自分のホロスコープの中のアスペクトは、自分の性格や傾向などを知るのに役立つ。インターアスペクトは、二人間の相性や関係性を見るのに使えるんだ。
Inter aspectとは。
二人の生まれた時の星の配置図を比べる時に使う言葉に『インターアスペクト』というものがあります。これは、一つの配置図の中だけで見るのではなく、二人の配置図を合わせて、星同士の角度を見ることで、相性などを読み解くのに使われます。
インタアスペクトとは

人はこの世に生を受けた時、その時空に広がる星の配置によって、持って生まれた性質や運命が形作られると考えられています。自分のホロスコープを読み解くことで、自分の内面にある様々な特徴や、人生における課題などを理解することができます。生まれた時の星の配置図が、いわば自分だけの人生設計図だとすれば、インタアスペクトは、二人で織りなす関係性の設計図と言えるでしょう。
インタアスペクトとは、二人のホロスコープを重ね合わせた時に、それぞれの天体同士が作り出す角度のことを指します。自分のホロスコープの中での天体同士の角度、つまりアスペクトは、自分の性格や才能、そして内面に抱える葛藤などを示唆してくれます。一方、インタアスペクトは、二人にとっての関係性がどのようなものになるのか、お互いにどのような影響を与え合うのか、そしてその関係性の中にどのような可能性が秘められているのかを暗示してくれます。自分自身を表すホロスコープと、相手を表すホロスコープ、この二つを照らし合わせることで、初めて見えてくる関係性の真実があるのです。
例えば、片方の人の金星(愛情や喜びを象徴する星)と、もう片方の人の火星(情熱や行動力を象徴する星)が良い角度で結ばれている場合、二人の間には情熱的で活気あふれる関係性が生まれる可能性を示唆します。反対に、困難な角度で結ばれている場合は、お互いの情熱がぶつかり合い、摩擦が生じやすいことを示すかもしれません。このように、インタアスペクトは、二人の関係性における様々な側面を浮き彫りにし、より深い理解へと導いてくれるのです。
インタアスペクトを読み解くことで、二人の関係性がどのような方向へ進んでいくのか、どのような課題に直面するのか、そしてどのような喜びを分かち合えるのかを予測することができます。それは、まるで二人の関係性の未来を映し出す地図のようなものです。この地図を手に取ることで、私たちは、より良い関係性を築くためのヒントを得ることができるでしょう。
| 概念 | 説明 | 役割 |
|---|---|---|
| ホロスコープ | 生まれた時の星の配置図 | 個人の性質や運命、人生設計図 |
| アスペクト | 個人のホロスコープ内での天体同士の角度 | 性格、才能、内面の葛藤などを示唆 |
| インタアスペクト | 二人のホロスコープを重ね合わせた時の天体同士の角度 | 二人の関係性、お互いの影響、関係性の可能性を示唆、関係性の設計図 |
| インタアスペクトの例 | 一方の金星ともう一方の火星が良い角度の場合:情熱的で活気あふれる関係性 一方の金星ともう一方の火星が困難な角度の場合:摩擦が生じやすい |
関係性における様々な側面を浮き彫りにして理解を深める |
| インタアスペクトの解釈 | 関係性の行方、課題、喜びを予測 | より良い関係性を築くためのヒント、関係性の未来を映し出す地図 |
相性占星術における活用

相性占星術は、人と人との繋がりを読み解くための、奥深い技法です。生まれた時の星の配置を基に、二人の関係性を多角的に分析し、理解を深めることができます。
特に重要なのが、惑星同士が織りなす角度、つまりアスペクトです。このアスペクトこそが、二人の関係のエネルギーや雰囲気を決定づける鍵となります。例えば、愛と美を象徴する金星と、情熱と行動力を表す火星のアスペクトは、恋愛における引力や活力を示します。金星と火星が調和的な角度で結ばれている場合は、情熱的でロマンチックな関係が築けるでしょう。しかし、緊張感のある角度の場合は、激しい感情のぶつかり合いや衝突も予想されます。
太陽と月は、それぞれ意識と無意識、自我と感情を表す大切な星です。この二つの星のアスペクトは、二人の基本的な相性や心の繋がりを示唆します。太陽と月が調和的な角度であれば、お互いを尊重し、自然体でいられる心地良い関係が築けるでしょう。
成長と拡大を象徴する木星と、制限や試練を表す土星のアスペクトは、関係における発展と安定性、あるいは課題を示します。調和的な角度であれば、お互いを支え合い、共に成長していくことができるでしょう。一方、困難な角度の場合は、責任や義務感によるプレッシャーや、価値観の違いによる葛藤が生じる可能性があります。
相性占星術は、単なる相性診断に留まりません。アスペクトを理解することで、関係性を深めるヒントを得ることができるのです。困難なアスペクトであっても、それは乗り越えるべき課題であり、二人の成長の糧となる可能性を秘めています。占星術は、より良い関係を築くための、羅針盤のような役割を果たしてくれるでしょう。
| 惑星 | 意味 | アスペクト | 関係性への影響 |
|---|---|---|---|
| 金星 – 火星 | 愛と美 – 情熱と行動力 | 調和的 | 情熱的でロマンチックな関係 |
| 金星 – 火星 | 愛と美 – 情熱と行動力 | 緊張感 | 激しい感情のぶつかり合い、衝突 |
| 太陽 – 月 | 意識、自我 – 無意識、感情 | 調和的 | お互いを尊重、自然体で心地良い関係 |
| 木星 – 土星 | 成長と拡大 – 制限と試練 | 調和的 | 支え合い、共に成長 |
| 木星 – 土星 | 成長と拡大 – 制限と試練 | 困難 | 責任や義務感のプレッシャー、価値観の違いによる葛藤 |
インタアスペクトの種類

人と人との繋がりを紐解く占星術では、生まれた時の星の配置だけでなく、二人のホロスコープを重ね合わせることで、関係性の深層を読み解くことができます。これをインタアスペクトと呼び、通常のホロスコープと同じように、様々な角度が存在します。それぞれの角度は、関係性の持つエネルギーや性質を表しており、大きく分けて五つの種類があります。
まず、コンジャンクションと呼ばれる0度の角度は、二人の惑星が完全に重なる状態を指します。これは、強い結びつきや一体感を象徴し、互いに深く影響し合う関係を示唆します。次に、セクスタイルと呼ばれる60度の角度は、調和と協力を表します。お互いを尊重し合い、自然な流れで物事が進む、心地よい関係性を築けるでしょう。三つ目は、スクエアと呼ばれる90度の角度です。これは葛藤や挑戦を意味しますが、乗り越えることで大きな成長に繋がります。四つ目のトラインは120度の角度で、幸運と安らぎをもたらします。まるで前世からの縁で結ばれているかのように、自然体でいられる関係でしょう。最後に、オポジションと呼ばれる180度の角度は、対立や緊張を表します。正反対の性質を持つ二人が惹かれ合う中で、学びや気づきを得られる関係です。
これらの角度は、どの惑星同士が関わっているかによって、さらに深い意味を持ちます。例えば、愛情を司る金星と、変容を象徴する冥王星がコンジャンクションの場合、強い引力のある情熱的な恋愛関係が予想されます。一方で、行動力を表す火星と、制限を意味する土星がスクエアを形成する場合、関係性の中で葛藤が生じやすく、忍耐が必要となるかもしれません。このように、インタアスペクトの種類を理解することで、より詳細に二人の関係性を分析し、互いの個性や課題を理解する手がかりとなるのです。
| 角度名 | 度数 | 意味 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| コンジャンクション | 0° | 強い結びつき、一体感 | 互いに深く影響し合う |
| セクスタイル | 60° | 調和、協力 | 心地よい関係 |
| スクエア | 90° | 葛藤、挑戦 | 大きな成長に繋がる |
| トライン | 120° | 幸運、安らぎ | 自然体でいられる関係 |
| オポジション | 180° | 対立、緊張 | 学びや気づきを得られる |
関係性の理解

人と人との繋がりを読み解くには、生まれた時の星の配置が持つ意味を知る事が大切です。これは、恋人同士に限らず、家族や友人、職場の同僚など、あらゆる人間関係に当てはまります。それぞれの人の星同士が持つ特別な角度、すなわち星の繋がりを見ることで、関係性をより深く理解できるのです。
例えば、親子関係を考えてみましょう。太陽と月が互いに良い角度で繋がっている場合、親子の間には強い絆があると考えられます。太陽は父親、月は母親を象徴する事が多いので、この二つの星が調和することで、家庭に温かい空気が流れ、円満な関係が築かれるでしょう。反対に、難しい角度で繋がっている場合は、理解し合うのに苦労したり、感情の行き違いが生じやすいかもしれません。
仕事仲間の関係では、水星と木星の繋がりを見てみましょう。水星はコミュニケーション、木星は発展や幸運を象徴する星です。この二つの星が良い角度で繋がっていれば、仕事上で円滑な意思疎通ができ、協力し合いながら目標達成へと進んでいけるでしょう。互いに良い影響を与え合うことで、新しいアイデアが生まれたり、大きな成果に繋がる可能性も高まります。
このように、星の繋がりを理解することは、人間関係をより良く築き、維持していくための羅針盤となるでしょう。自分自身の性質だけでなく、相手の持つ性質や、二人にどんな影響が及ぶのかを知ることで、より深い関係性を築くためのヒントが見つかります。
人間関係は時に複雑で、まるで難解なパズルを解くように感じる事もあるでしょう。しかし、星の繋がりを手がかりにすることで、そのパズルを解くための重要な鍵を見つけられるはずです。困難に直面した時でも、相手の星を知ることで、よりスムーズに乗り越え、絆を深めることができるでしょう。そして、より豊かな人間関係を築いていくことができるのです。
| 関係性 | 関連する星 | 角度が良い場合 | 角度が悪い場合 |
|---|---|---|---|
| 親子 | 太陽(父)、月(母) | 強い絆、円満な関係 | 理解し合うのに苦労、感情の行き違い |
| 仕事仲間 | 水星、木星 | 円滑な意思疎通、協力、新しいアイデア、大きな成果 | (記載なし) |
より深い分析

人と人との繋がりを紐解く占星術において、天体同士の関わり合いを示すインタアスペクトは、それ単体で意味を持つものではありません。出生図全体を広く見渡し、様々な要素を組み合わせることで、より奥深い洞察が得られます。それぞれの天体が位置する星座やハウス、そして他の天体との角度など、あらゆる要素が複雑に絡み合い、関係性の多面性を浮かび上がらせるのです。
例えば、二人の金星が重なり合うコンジャンクションという配置にあるとします。一見すると、愛情や価値観において共鳴しあう関係性を示唆するように思えますが、それぞれの金星の星座やハウス、そして他の天体との関わりによって、その関係性は大きく変化するのです。
二人の金星が共に情熱的な星座である牡羊座に位置し、行動力や情熱を司る火星と調和の取れた角度を形成している場合は、活発で燃え上がるような恋愛関係になる可能性が高まります。お互いの情熱を刺激し合い、共に情熱を注げる対象を見つけることで、関係はより一層深まるでしょう。
反対に、二人の金星が共に家庭的な星座である蟹座に位置し、制限や試練を象徴する土星と困難な角度を形成している場合は、お互いに依存しすぎたり、感情を抑圧してしまう可能性も考えられます。過剰な思いやりや心配りが、かえって相手を束縛してしまうかもしれません。
このように、インタアスペクトは他の要素と組み合わせて初めて真価を発揮するのです。ホロスコープ全体を丁寧に読み解くことで、より正確で詳細な分析が可能となり、関係性の本質をより深く理解できるようになります。
| 金星の星座 | アスペクト | 関係性 |
|---|---|---|
| 牡羊座 | 火星と調和の角度 | 活発で燃え上がるような恋愛関係、情熱を刺激し合い、共に情熱を注げる対象を見つける |
| 蟹座 | 土星と困難な角度 | 依存しすぎ、感情を抑圧、過剰な思いやりや心配りが相手を束縛 |
