アスペクト 合:最強のアスペクトを理解する
人はこの世に生を受けた瞬間、空には様々な星々が輝いています。西洋占星術では、この生まれた時の星の配置図を出生天宮図と呼び、個人の性質や人生の道筋を読み解くための大切な手がかりとしています。この出生天宮図の中で、星同士の位置関係のことを座相と言い、様々な角度を成しています。この座相こそが、個々の持ち味や人生における様々な出来事を理解する上で、重要な役割を果たしているのです。出生天宮図には、星座、ハウス、惑星といった要素に加えて、これらの座相が記されています。これらが複雑に絡み合い、一人一人異なる運命を織りなしていると考えられています。数ある座相の中でも、特に強い影響力を持つのが合と呼ばれる座相です。これは二つの星が非常に近い位置にあり、ほとんど重なって見える状態のことを指します。この合の座相が生じると、それぞれの星の力が互いに増幅し合い、特別な意味を持つとされています。例えば、太陽と月が合となる新月の時、物事を始めるのに最適な力強いエネルギーが生まれると言われています。他にも、主要な座相として、120度の吉座相、90度の凶座相、180度の凶座相などがあります。120度の場合は、調和のとれた良い影響を与え合い、物事がスムーズに進むと見なされます。一方、90度や180度の場合は、星同士のエネルギーが衝突し、緊張感や葛藤を生みやすいとされています。しかし、困難を乗り越えることで大きな成長を遂げられる可能性も秘めています。これらの座相は、人生における様々な出来事のタイミングや方向性を示唆してくれるため、自分自身の個性や運命をより深く理解するための羅針盤となるでしょう。
