ダシャーナ

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ハウス

凶星がもたらす試練と成長

人生の航路において、穏やかな海ばかりではなく、時に荒波にもまれる時があります。古代インドの星読み、ヴェーダ占星術では、6番目、8番目、12番目の部屋をダスターナと呼び、まさに人生の荒波を象徴する場所としています。ダスターナとは、古代インドの言葉で「困難な場所」を意味します。これらの場所に星が位置すると、その星本来の明るい輝きは影を潜め、持ち主は様々な困難や課題に直面しやすくなると言われています。6番目の部屋は病気や争い、日々の苦労を示し、8番目の部屋は死や予期せぬ出来事、変容を、12番目の部屋は損失や孤独、精神的な探求を象徴しています。しかし、ダスターナは単に不吉な場所を示すだけではありません。荒波を乗り越えた先にこそ、真の成長があるように、ダスターナは私たちに試練を通じて魂を磨く機会を与えてくれる場所でもあります。6番目の部屋で病気や争いを経験することで、健康の大切さや人との調和の重要性を学びます。8番目の部屋で予期せぬ出来事に遭遇することで、人生の無常さを知り、変化を受け入れる強さを身につけます。12番目の部屋での孤独や喪失感を通して、自分自身と向き合い、精神的な成長を遂げることができるのです。ダスターナに位置する星の影響を理解することは、困難を乗り越えるための羅針盤となります。それぞれの部屋が象徴する意味を知り、自分自身の内面を見つめることで、人生の荒波を乗り越え、魂を成長させるための知恵を得ることができるでしょう。ダスターナは、私たちが真の強さを手に入れ、人生の目的を見出すための、かけがえのない学びの場なのです。
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